白子川と電車とウゴウゴにも会える!和光市の公園「旧白子川児童遊園地」

和光市を散策していると、いたるところに公園があります。

樹林公園のような大きなものから、道路の角に作られた小さな公園まで。

本当にたくさんの公園があって驚いてしまうほどです。

今回は、散策の途中で見つけた「旧白子川児童遊園地」をご紹介したいと思います。

細長い公園にビックリ!

埼玉県和光市と東京都の境目を流れる白子川沿いにあり、東武東上線と東京メトロ有楽町線・副都心線が近くを走る、閑静な住宅街にはさまれた公園。

それが「旧白子川児童遊園地」です。

初めて「旧白子川児童遊園地」を見たとき、こんな細長い敷地によく公園が!と驚いてしまいました。

白子川の歩道沿いの入り口も小さく、うっかりすると見すごして通り過ぎてしまいそうです。

でもそこから公園のフェンスに沿って歩いてみると、まず砂場があり、スプリング遊具があり、すべり台とクライム遊具までそろっているのがわかります。

想像以上に充実していて、なかなかおもしろい公園だと思いました。

敷地の不便さを利用した細長さが、反対に奥行きをあたえ、とても魅力的になっているようにさえ感じます。

ここはどんな公園なのでしょう?

川の上に作られた公園

「旧白子川児童遊園地」は、旧白子川を埋め立ててその上に作られた公園なのだそうです。

なるほど、だからこんなに細長い形をしているのですね。

また現在の白子川から分岐する、かつての川を埋め立て作られている公園なので「旧白子川」の「児童遊園地」という名前がつけられているのかもしれません。

公園の名前を一つとっても、土地の歴史や文化がハッキリと刻まれていておもしろいですよね。

とても勉強になります。

公園の形状から見て、昔ここが川だったのかと、とても感慨深かったです。

「旧白子川児童遊園地」は、どこにある?

「旧白子川児童遊園地」までは、まず和光市駅南口を出たあとロータリーの左手にあるファミリーマート和光南口店まで向かってください。

ファミリーマート和光南口店を左折し、ニホニウム通りを道なりに歩きます。

左手に道とん堀和光店、右手にセブンイレブン和光丸山台店が出てきますが、そのまま進むと、左手に和光市立大和中学校が見えてきます。

大和中学校を通りすぎて一つ目の十字路を右折して、次のT字路(角にミニストップ和光下新倉店)を左折してください。(旧川越街道)

そして旧川越街道を東京都の成増に向かってくだっていくと、左手に和光白子郵便局が出てくるのでこの角を左折します。(白子宿通り)

そのまま白子宿通りを道なりに歩いていくと、東武東上線と東京メトロ有楽町線・副都心線が通る高架下と白子川が重なる交差点にぶつかります。

こちらの橋は「寺前橋」という名前だそうです。

実際、この地域はお寺が多い場所なのできっとこのような名前がついたのでしょう。

土地の名前って、やっぱりおもしろいですね。

少し複雑な交差点になっていますが、ななめ右方向に渡り、白子川を左に見ながら少し歩くと「旧白子川児童遊園地」がすぐ右手にあらわれます。

和光市駅南口から歩いて、徒歩23分くらいでしょうか?

少し歩きますが、いろいろと散策しながら歩く距離にはピッタリだと思います。

ちょっとよそ見をしていると見すごしてしまうかもしれませんので、気をつけて探してみてくださいね。

個性的な遊具を発見

「旧白子川児童遊園地」の細長さに驚いたあと、私が興味をもったのは楽しそうな遊具たちでした。

それがさらに、細長い公園の中に整然と並んで立っているようすが、とてもおもしろかったのです。

遊具的には、すべり台・砂場・クライム遊具・スプリング遊具と、敷地の広さのわりにはかなりそろっていると思いました。

すべり台は、なかなかの高低差があるので、少し大きめの子どもたちにも喜ばれそう。

クライム遊具は形が独特で、どうやってのぼるのだろう?と少し悩んでしまいました。

小さな子どもたちにピッタリなスプリング遊具も3体あり、これならきっとみんなで一緒に楽しめるのではないでしょうか。

そして、一番強烈だったのがアオムシのような、こちらの遊具!

「ウゴウゴ」というのだそうです。

ご存知でしたか?

私は今回初めてこの遊具と名前を知りました。

ウゴウゴは、数人の子どもたちが力を合わせて動かす揺動(ようどう)遊具であり、前後上下に動くので、子どもたちのバランス感覚を養うのに適しているのだそうです。

子どもたちは好きなスタイルで、自由なポジションに乗り楽しむことができるとか。

すごくおもしろそうです。

私たちが子どもの頃に、こんなおもしろい遊具があったら楽しかったでしょうね。

緑と遊具とベンチの関係とは?

白子川近くにある砂場に向かうと、思った以上に広くて大きいことに驚きます。

小さなお子さんを連れた親子が、ずっと砂場で遊んでいましたが、ここは住宅街も近くて人の目も多いので安心して遊べるのではないでしょうか。

土地柄、人通りや車の出入りも多いようですが、周りをフェンスで囲まれているので、お子さんたちが飛び出してしまうような危険性も低そうに感じました。

また時おり聞こえる電車の音と姿が、なんとものんびりとした気持ちにさせてくれます。

しかし近年の、夏の気温の上昇は異常ですよね。

帽子をかぶっても全く意味をなさないほどです。

最近は、子どもたちが公園や砂場で遊ぶこともできなくなってしまいました。

でも「旧白子川児童遊園地」には、大きな木が植えられてある場所が数か所あり、その下に砂場やベンチが配置されてあります。

私が訪れた2022年9月半ばも残暑が厳しく、とても暑かったのですが、砂場まわりとベンチの涼しいこと!

見上げてみると大きな木がしっかりとした日陰を作ってくれています。

一番奥のベンチの方も目の前に大きな木があり、ちゃんと日影ができていることがわかります。

スプリング遊具の前に置かれたベンチには木はありませんでしたが、遊具で遊ぶ子どもたちを見守るご両親用のモノなのだと、すぐわかりました。

いろいろ工夫されている様子が伝わってきますね。

砂場の横には「砂場で遊んだあとは手を洗いましょう」の看板。

砂場で遊んでいた親子も、ちゃんと手を洗って帰っていきましたよ。

派手ではないけれど、地域に根を下ろしたとてもステキな公園だと思いました。

電車の音が響く細長い公園で感じる安心感

今回「旧白子川児童遊園地」を訪ねてみて、すごく考えられ、工夫されている公園だということがよくわかりました。

そして、和光市のみなさんにはなじみのある、東武東上線と東京メトロ有楽町線・副都心線の音が響く中、白子川を身近に感じるこの場所は、のんびりとした穏やかな時間を与えてくれるだろうと思います。

小さくて、つい見のがしてしまいそうな公園ですが、ウゴウゴでも遊べる「旧白子川児童遊園地」まで、どうぞみなさんも足をはこんでみてくださいね。

旧白子川児童遊園地
住所:埼玉県和光市白子3-37
アクセス:東武東上線和光市駅南口から徒歩23分
     東京メトロ有楽町線和光市駅南口から徒歩23分
     東京メトロ副都心線和光市駅南口から徒歩23分
駐車場:近隣にあるコインパーキングを利用してください。

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。