今朝は気持ちのよい五月晴れ。
朝から上着がいらない暖かさで、陽射しがまぶしい休日です。
気候のよいこの時期にぴったりなイベント「いろはの渡し」が開催されると聞き、志木市いろは親水公園へ足を運びました。
今日体験する「いろはの渡し」は、和船でゆったりと新河岸川を巡る志木市主催のイベントです。
チケットを購入しに船着き場へ
さっそくチケットを購入するために、志木市いろは親水公園内の船着き場へ向かいます。
乗船券の販売は9時30分スタートですが、すでに行列ができていました。
船の運行は10時～15時までの30分ごとで、希望する時間のチケットを購入できます。
また、チケットを購入すると、乗船記念に志木市の広報大使カパルが描かれた缶バッチをもらえました。
カパルの周りにたくさんの鯉のぼりが泳いでいる子どもの日限定デザイン。なんともかわいらしい！
チケットは11時ごろには完売してしまうので、早めの来場がおすすめです。
待ち時間に「端午のつるし飾り」を観賞
出航までの時間は、志木市親水公園内を散策します。
この季節は緑がうつくしく、季節の植物がたくさん咲いて、散歩がとても気持ちよいんです。
公園内にある「旧村山快哉堂」の前を通ると、端午のつるし飾りの展示が行われていました。
趣のある建物に足をふみ入れると、一面に豪華なつるし飾りが。
鯉のぼりや、小槌、米俵など、縁起のよいたくさんのモチーフの飾りは、地域の方がひとつひとつ手作りされているそうです。
また、「旧村山快哉堂」は明治10年に立てられた歴史ある建物で、志木市指定有形文化財にも指定されています。
明治にタイムスリップしたかのようなうつくしい光景に見惚れながら、訪れた多くの人が写真をとっていました。
いよいよ出航「いろは丸」に乗船
出航の時間が近くなったので、再び船着場へ。
ライフジャケットを着ていざ乗船です。
船のバランスをとるために、乗船者は前と後ろの席に交互に座っていきます。
地域団体「志木いろはの渡し会」のみなさんが明るく盛り上げてくれ、みんなで「オー」のかけ声をして出航します。
舟歌を聞きながら志木の歴史にふれる
2人の船頭さんが、4ｍの竿を使って船をゆっくり進めます。
ふわりと岸を離れ、いろは橋の下まで来たところで、歌手の方が「新河岸川舟歌」を謡ってくれました。
ゆったりと進む船の上で聞く民謡は風情があって、想像以上の感動があります。
貴重な体験をさせていただきました。
また、二人の船頭さんと歌手の方のほかに、もう一人乗員の方がいます。「語り部」さんです。新河岸川にまつわる志木の歴史などを説明してくれます。
江戸時代に川越の東照宮、喜多院が大火に襲われ、再建のために江戸から川越まで木材を運ぶルートが必要になり、新河岸川の舟運が栄えたと歴史を説明してくれました。
他にも「いろは」という名称の由来や、川岸に咲く紫の花の名前「ナヨクサフジ」についても教えてくれましたよ。
知らなかった歴史や由来にふれ、志木という土地への興味と関心がさらに深まります。
気持ちよい風に吹かれながら、揺れる水面を眺めて
志木市役所を越え、志木市立宗岡第四小学校付近まで進んできました。
ここで船は船頭さんの匠な技でくるりと旋回し、来たルートをゆっくり下っていきます。
キラキラ揺れる水面を眺めながらゆったり進む船の上は、気持ちのよい風が吹いています。
「あ～。心地よい。」
そんな川めぐりも、鯉のぼりが見えてきたら終点です。
いつも散歩中に橋の上から気持ちよさそうに泳ぐ鯉のぼりを眺めていましたが、川の上から見上げるのは初めてでした。
30分ほどの川めぐりはあっという間に終了し、船を降ります。
おいしいパンと焼き菓子をお土産に
「いろはの渡し」のイベントスペースには、市内の人気のパンや焼き菓子のお店が出店していました。
お話をきくと、このような出店は毎回あるわけではないとのことで、今日はラッキーです。
ちょうどお腹が空いてくる時間なので、ランチにパンを買って帰りたいと思います。
どのパンもすごくおいしそう！
今日はフルに五感が満たされる楽しい1日になりました。
数年前からいつの日かチャレンジしたいと思っていた「いろはの渡し」。世代を問わず、子どもから大人まで楽しめるイベントで、いつまでも続いてほしなと思いました。
そんな「いろはの渡し」は、子どもの日をはじめ、志木市民祭りや桜フェスタなど、年に数回、開催されています。
みなさまもぜひ足を運んでみてくださいね。
いろはの渡し
乗船場所：埼玉県志木市中宗岡5丁目2
アクセス：東武東上線「志木駅」から徒歩約25分
東武バス「志木市役所前」・国際興業バス「志木市役所」約10分 下車後約5分
TEL：048-473-1111
開催日時：2025年5月5日（月曜日・祝日）
開催時間：10:00-15:00
駐車場：あり
