全部で何体!?志木市内に点在するカッパ像を見に行こう!

まだ寒い2月のある良く晴れた日。
私は思い立ちました。

そうだ、カッパ像を見に行こう!

カッパの郷(さと)・志木

志木の街を歩いていると、時々見かけるカッパの像。
志木市在住の方なら1度は見かけたことがあるのではないでしょうか。

志木市にはいくつかの河童伝説があり、それにちなんでカッパの像がたくさんあるのですが、このカッパ像、全部で何体あるかご存じでしょうか。

なんと、2025年3月現在、全部で28体ものカッパ像が市内に点在しているのです。

「My Town東上線!!」でも時々登場してきたカッパ像ですが、今回はその28体すべてを見に行ってみようと、カッパ像めぐりをしてきました!

どこにいるのかな?番号順にご紹介!

まずは志木の玄関口、志木駅東口駅前広場のバスターミナル付近で発見!

①引又おやじ
②お迎え母さん
③おすましくん

輪になって何かおしゃべりをしているのかな。
志木市に訪れた人を家族全員で暖かくお迎えするというイメージで制作されたそうで、この3体はファミリーのようです。

東口駅前広場にはもう1体いるのですが…、それは後ほどご紹介。

④流(りゅう)ちゃん

クラブ中野付近の柳瀬川で日光浴をしていたのは流ちゃん。
いいお天気の日だったので気持ちよさそう。
水かさが上がれば泳いでいるように見えそうですね!

⑤大門(だいもん)

宝幢寺にいる大門は、宝幢寺に伝わる河童伝説を永く後世に伝えていきたいとの思いから制作されたのだとか。
和尚さんに命を助けられ、お礼に鮒を届けにきた様子をあらわしているようです。

枕元に鮒を置くところかな?
(河童伝説については志木市のHPをご覧ください)

⑥育(いく)ちゃん

いろは保育園内に設置してある育ちゃんはカッパの保育士さん。
砂場付近で子どもたちを見守っています。
子どもたちも育ちゃんの頭をなでたりしているようですよ!

育ちゃんは園内にいるので、近くで見たい方は事前にいろは保育園にご連絡くださいね。

外からでも横顔は見えますよ!

⑦ユーユー
⑧スイスイくん

村山快哉堂ひろばにはお母さんカッパのユーユーと息子のスイスイくん。
母親が息子に泳ぎを教えているイメージで作られたそうで、「子育て」もテーマになっているようです。

こちらのひろばにはもう1体いるとのこと。
どこかな?

⑨宙太郎(ちゅうたろう)

幼児カッパの宙太郎はとても臆病で殻の中から外の様子を伺っているのだそう。
こちらを見ている様子がなんともかわいらしいですね!

⑩愛ちゃん
⑪番太郎(ばんたろう)

コスモス街道沿いの宗岡第四小学校校庭脇にいたのは愛ちゃんと番太郎。
番太郎は志木市内で最初に設置されたカッパ像!

コスモスを見に来た人たちや学校に通う子どもたちに楽しんでもらいたいと、この場所に設置されたそうです。

そして、「コスモスが咲くころは人がたくさん来るからいいけれど、冬はポツンとひとりぼっちでかわいそう」との子どもたちからの声を受けて制作されたのが愛ちゃん。

今はふたりで見に来た人を楽しませてくれているようです。

⑫カッピー

川口信用金庫志木支店前にいたのはカッピー。
いろは商店会設立30周年を記念して制作されたカッピーは、かつて本町通りを流れていた野火止用水の水が流れる音をじっと聞いているのだそう。

本町通りに設置されているので、見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。

⑬足跡
⑭遊花子(ゆかこ)
⑮待太郎(まちたろう)

せせらぎの小径には3体の像があります。
まずは待太郎。

志木市内にいるすべてのカッパ像の親分なのだそう。
確かに、なんだか貫禄があるような!?

待太郎から少し歩くと、カッパ像の中で唯一カッパの形をしていないカッパの足跡の像が。

待太郎と遊花子がせせらぎの小径を行ったり来たりしたときについた足跡をイメージしているのだそう。
よく見ると側面にも足跡がついているんです!

見えますか?

お次は遊花子なのですが…、あれ?遊花子~!?

どうやら私が行ったときにはお出かけ中のようでした。

泳いでいるイメージで作られたという遊花子。
その後何度か見に行ったのですが、まだ戻っていないらしく…残念。
どこに遊びに行っちゃったのかな~。

⑯さくら子

志木市指定文化財「チョウショウインハタザクラ」の下で寝ころんでいたのはさくら子。
暑い日も寒い日も桜の木を見守っています。

木の周りに柵があり、近くまで行けなかったのでちょっと遠い写真になってしまいました。
桜の花びらが舞う中でのさくら子も、また見てみたいですね!

⑰三十五郎(みそごろう)

いろは親水公園こもれびのこみちの四阿(あずまや)付近で台座にちょこんと座っている三十五郎。
台座を横から見ると小さな子どもがひとりくぐれるくらいの穴が空いているのですが、子どもたちがくぐって遊べるようにわざと空けたものなのだそうですよ。

⑱⑲イロハガッパ喋喋喃喃(ちょうちょうなんなん)

喋喋喃喃とは男女がうちとけて楽しそうに語り合うさまを言います。
男の子カッパと女の子カッパが大きな玉石の中で楽しそうにしているこちらの像は志木市役所に設置されています。

あれ…?この像、志木駅東口駅前広場にあったような…?

そうなんです。
以前は東口駅前広場にあったので見覚えがある人も多いのではないでしょうか。
2022年7月に志木市役所新庁舎が完成するとともに現在の場所へと移転したそうです。

⑳きずーな

志木市商工会の前にいるのは、やんちゃ坊主をイメージして制作されたきずーな。
いたずらしようとしているのかな?
ワクワクしたような表情が愛らしいですね~。

㉑遠い記憶-波動(波動ちゃん)

いろは親水公園にあるこちらのカッパ像は新河岸川水辺再生事業の完成を祝して制作されたもの。
福島県産の黒御影石を使っていて、東日本大震災を忘れないとの思いや、復興の願いも込められているのだそう。

少し上を向いているのは元気を出して未来に向かう姿勢を表現しているそうですよ。

㉒やなっぱ

子どもとカッパがふれあうことをコンセプトに制作されたやなっぱは柳瀬川図書館の入り口にいます。
身長は75㎝ほどで、小さなお子さんの目線と同じくらいの高さになっているとのこと。
ぜひ、やなっぱとふれあってみてくださいね。

㉓まねきがっぱ

志木駅構内には招き猫ならぬ「まねきがっぱ」が設置されています。
赤い座布団に座っているまねきがっぱは、安全と幸福を招く縁起物として、また案内役として志木市を訪れるみなさんを待っているようです。

㉔たごちゃん

敷島神社境内にいたのはたごちゃん。

あれ?うしろにもカッパ像が…。
このカッパ像は!?と、その場にいらっしゃった田子山富士保存会の方に聞いたところ、「気づいたらいた」とのことで、この像のことはわからないそう。
謎は深まるばかり。

全部で28体ではなく、29体なのかもしれません…。

㉕まちあわせ河童

さて、志木駅東口駅前広場に戻りまして、2022年に設置されたまちあわせ河童をご紹介いたしましょう。

大きな像で存在感があり、まさに志木市の新しい顔、といったところでしょうか。
その名の通り、待ち合わせ場所としても活躍してくれそうですね。

㉖㉗㉘宝幢寺カッパ

宝幢寺には⑤大門のほかにも3体のカッパ像があります。

こちらは親子でしょうか。
子カッパを守っているかのような姿に母性を感じる像でした。

背景を知るとカッパ像めぐりもさらに楽しい!

志木市内に点在する28体(29体…?)のカッパ像をご紹介してきました。

普段何気なく見ていたカッパ像。
よく見ると愛らしい顔をしていたり、凛々しかったり、いたずらっぽい表情を浮かべていたり…、みんなそれぞれ違って個性的。

初めて見る像もあり、「こんなところにあったんだ!」と新しい発見もありました。

今回、志木市のHPに掲載されている「しきしまちあるきマップ」やそれぞれの像が作られた背景などが書いてあるページを見ながら散策してみました。
名前の由来や込められた思いを知ると、さらにカッパ像に会いに行くのが楽しくなりますよ。

みなさんもぜひ、この春はカッパ像めぐりに出かけてみてくださいね!

(参考:志木市HP「市内カッパ像めぐり」

志木市カッパ像めぐり
住所:埼玉県志木市
アクセス:東武東上線「志木駅」、「柳瀬川駅」
志木市HP「市内カッパ像めぐり」:https://www.city.shiki.lg.jp/site/hisyo/2129.html

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。