新座市の住宅街にある「畑中黒目川公園」は、黒目川沿いに広がる公園です。
駅からは少し離れていますが、バスや自転車を利用する方が多く、地域の人の穏やかな暮らしが感じられる立地です。
公園に駐車場はありませんが、地域の方々のお散歩コースとして親しまれており、日常に自然がそっと寄り添っています。
今回は、そんな「畑中黒目川公園」をご紹介します。
自然と地域のやさしさに包まれる公園
私がよく訪れる時間帯は日の出の頃。取材させていただいた日も、同じ時間帯に子どもたちと一緒に向かいました。

時刻は朝5時半。早朝にもかかわらず、公園にはすでにたくさんの人たちが集まっていました。犬の散歩をする人、ウォーキングを楽しむ人、ベンチに座ってゆっくりと朝の光を感じている人、そして談笑する方々の姿もありました。
印象的だったのは、すれ違う人みんなが自然に「おはようございます」「今日も暑いね」と声をかけてくれること。
あいさつが当たり前に交わされている光景に、じんわりと心があたたかくなりました。
畑中黒目川公園には、自然があるだけではなく、人と人との距離をやさしく縮めてくれる雰囲気があります。だからこそ、地域の人に長く愛され、幅広い世代の方々が自然に集まってくるのかもしれません。
川沿いの遊歩道は、親子のお散歩デビューにぴったり
川沿いにある畑中黒目川公園。すぐそばには川にそって整備された歩きやすい遊歩道があります。
道幅が広く舗装されているため、ベビーカーでもスムーズに移動ができます。段差が少なく平坦なので、小さなお子様とのお散歩デビューにも最適です。
春には桜が咲き誇り、夏には青々とした木々が風に揺れる……そんな季節ごとの自然を感じながら歩くだけでも、リフレッシュできるのが魅力です。

安全面から黒目川に降りることはできませんが、水の流れを見ながら歩くと自然と気持ちを穏やかにしてくれます。
のんびり遊べる公園遊具
畑中黒目川公園には、小さなこどもたちが安心して遊べる遊具もそろっています。
すべり台やブランコ、シーソー、新座市のキャラクター「ゾウキリン」のロッキング遊具などがあります。


また、大人向けの健康器具もあり、ストレッチで体をほぐすこともできます。

広い原っぱでは、子どもたちが元気にかけまわったり、犬と一緒に遊ぶ姿も。

木陰のベンチや水飲み場、トイレも整っているので、安心して過ごせます。また、公園内は見通しがとても良いので、大人の目も届きやすく安心です。
地域とつながるイベント!ホタル鑑賞会が人気
毎年初夏になると開催される「ホタル鑑賞会」。このイベントでは、黒目川の遊歩道沿いに建てられたドームの中でホタルを鑑賞することができます。
ここで見ることができるホタルは、地域の方々が幼虫から大切に育ててきたホタル。
静かな夜にふわりと光るホタルの灯りに、子どもたちは目を輝かせます。大人たちもどこか懐かしい気持ちに。
親子で楽しみながら地域交流もできる、畑中黒目川公園ならではのイベントです。

公園内では他にも、子どもと一緒にシロツメクサの花冠を作ったり、鳥の声に耳を澄ませたり、空を見上げて雲のかたちを楽しんだり……そんな自然とのふれあいが、親子の時間をそっと深めてくれます。
日常に寄り添う、静かな時間をくれる場所

川のせせらぎや木々のゆらぎ、そこに集う人たちの穏やかな空気が、日常の中にやさしい余白を作ってくれる「畑中黒目川公園」。
子どもとのお散歩はもちろん、ひとりでのんびり歩きたいときや、季節を感じたい日にもぴったり。誰かと過ごす時間も自分だけの時間も、あたたかく見守ってくれる公園です。
忙しい日常の中で、ふと足を止めて深呼吸したくなったとき。季節のやさしさと地域のぬくもりを感じさせてくれる、そんな場所。
せわしない日常から少しだけ離れて、季節のうつろいや地域のあたたかさにふれに「畑中黒目川公園」を訪れてみませんか?
畑中黒目川公園(畑中ホタル公園)
所在地:埼玉県新座市畑中2丁目17-19番地先
アクセス:東武東上線「朝霞台駅」から西武バス「ひばりヶ丘駅北口」行き「下片山」下車、徒歩約6分