可能性は無限大!遊びを創ろう「志木いろはプレーパーク」

「ママ!これ行きたい!」
2023年4月、息子が学校からもらったチラシに、興味深いイベントが掲載されていました。
それが「志木いろはプレーパーク」。

我が子たちは4月に初めてこのイベントに参加し、とても楽しい時間を過ごし、大満足の1日となりましたが、つい最近、再来のチャンスが訪れました!

その2度目の訪問でも、変わらず子どもの好奇心を刺激し、楽しいひとときを提供してくれた志木いろはプレーパーク。この経験を、みなさまにもシェアしたいと思います!

志木いろはプレーパークとは

志木いろはプレーパークとは、子どもたちの「やってみたい!」を実現させる自由参加型の冒険遊び場です。

これは何だろう、あれを触りたい、それはこうしてみようかな…子どもたちの無限にある好奇心を、遊びを通して引き出し、叶える。のびのびとした環境下で、安全に子どもたちの心身の発達を見守る。並行して、子育て世代の交流や助け合いの場ともなる…。
そんな居場所づくりを目指し2ヶ月に1度、いろは親水公園で開催されています。このステキな名称も、集まったアイデアの中から選ばれたものなんです。

誰もが1度は体験したい!土手の段ボールすべり!

初見からインパクトの大きかった土手の段ボールすべりは、前回の4月開催時では、小さなお子さんから中高生ほどの大きなお子さんまで、我先にと段ボールを持ち土手をのぼる風景が印象的でした。

今回も小さいお子さんたちのたどたどしく登るかわいらしさや、少し大きなお兄さんたちの勢いあるすべりを見て、やはり絶大な人気を誇っているなと確信しています。

いろはプレーパークが見えてきたあたりから、息子もすぐに駆け足でペイントされた段ボールを指差し使いたそうに急かしました。早く遊びたい気持ちが丸見えで、つい私も満面の笑みを浮かべてしまいます。

子どもも大人も唸る、多彩なエンターテイメント

普段滅多にロングなすべりを経験しないので、こちらも思わず笑ってしまうくらいに繰り返し楽しむ息子。他のところも見てみたい…と、大人である私も好奇心をくすぐられますが、まだ目を離せる歳ではないので、近くの同じような親御さんとしばらく他愛のない話をしていました。
見慣れない遊びが多いこの場では、おそらく話題の切り方に困ることはないだろうな、と感じます。

段ボールすべりを楽しんだ息子と少し歩くと、目に留まったのが色水(いろみず)遊びでした。鮮やかな色水をビニール袋にいれて、その感触や色の変化を2人で楽しみました。2色を混ぜて緑色や紫色をつくる子どもも数人いて、出来上がった品は持ち帰ることも、画像のように飾ることもでき、中には首に巻いて、「冷たーい!」と喜ぶ男の子も。

次に向かった先は、水色のタライに広がる白い泡エリア。最初はなんだろうな?と思い息子とその泡を触っていると、女性の方が声をかけてくれました。

「これは無患子(むくろじ)の実でつくった泡なんですよ!」

無患子…?
知識があやふやな私はきっと素っ頓狂な表情をしていたと思うのですが、続けてこう説明をしてくれました。

「羽つきの先にある、黒い重りはご存じですか?あれは、無患子の種なんです。この泡は、その実だけ作っています」

なるほど!あの種を覆っている実で、こんなにきめ細かな泡が出来るなんて…!

この無患子の実は「旧村山快哉堂」付近の木で採れたものらしく、そんな身近に無患子の木があったことにも再度驚きました。
その流れで「おうちでも洗濯あそびが出来そうですね!」と言ったところ、

「昔は本当にこれで洗濯していたんだよ」

と教えてくれたのは、志木いろはプレーパークの協力者であるO氏。
3度目の驚きをこの短時間で経験し、ここは大人にとっても学びのある場だなと心が躍りました。

とってもフワフワな泡で、感触が心地よいです。

続いて足を止めたのは、スコップの前。

スコップは、日常生活でほとんど触る機会がありません。息子も初めて触れる道具です。ふらつきながら両手で持ち、地面を撫でたり突いたり試行錯誤していました。

そうするうちに、他のお子さんも集まってきます。使い方を知っている子が下へ下へと地面を掘り進めると、「カツン」と石のような何かにぶつかりました。
宝物じゃない?と子ども同士でイメージを膨らませて楽しむ姿が微笑ましく感じます。

そして中央付近でも、子どもたちが集まっている模様。

ここでは火を起こしていました。炭火の暖かさを鼻先や頬で感じながら、息子とあったかいね〜と手をそえます。近くにいた男の子に、「あまり火に近づくと危ないよ」と教えてもらったり、サポーターさんから「去年は焼き芋やマシュマロを焼いて食べたんですよ〜」と、おいしそうな情報も。

今回もマシュマロを買いに行った方が何人かいるそうで、私も、もう少し時間があれば持って来たかったな…!と甘くとろけるマシュマロを想像していました。

「キラキラのビー玉も作れるよ!」
と声をかけられ、女の子が見せてくれたのは緑の宝玉と違えそうなきれいなビー玉です。3分程度火の中で熱し、その後すぐに冷やせば、ビー玉の中にヒビが入って、陽の光に照らすときれいに見えるんだそうです。

息子と2人分のビー玉でさっそく体験してみることに。熱せられたビー玉は、水の中に落とすとジュッと音を出し、手で引き上げるとずっと見ていられる程に美しいビー玉が仕上がりました。せっかくなので、ペンダント仕様に。写真だと少し暗いのですが、太陽に向けると本当にとてもきれいです。

子ども会議でいろはプレーパークの未来を創る

志木いろはプレーパークでは、この活動をより楽しい遊び場に発展させるために子ども会議をおこなうそうです。当日参加した子どもたちが、大きな模造紙とマーカーペンを使ってその場でアイデア出しをしていました。

これもまた、子どもたちにとっては遊びの一貫。大人は見守り、ほんの少しサポートするだけで、子どもたちのやりたいことを無限に遂行できる環境が整うのでしょう。

今年も残りわずかとなりますが、次回開催は12月2日 (土) 10:00〜15:00 です。
12月には、落ち葉プールや焼き芋作りを予定していると聞きました。落ち葉の収集には市内の清掃業者との協力が行われるとのことで、たくさんの落ち葉が集まりそうですね。

さらに焼き芋作りは、子供たちにとってあの有名な遊び歌「ホッカホッカほっかほっか、あっちち〜のチ〜♪」を実際に感じる絶好のチャンス!
出来立てホヤホヤの焼き芋を、一緒に堪能できるのではないでしょうか?!

志木いろはプレーパークは、普段触れることのない道具や親が抑えがちな遊び、子どもたち自身が出し合った企画がふんだんに盛り込まれた魅惑的なイベントだと改めて実感しました。

心地良く奏でられるハロウィンコンサートもいかがですか?

実は今回遊びに行った際、近々別の催しが開催されることを聞かせていただきました。
10月29日(日) に、いろは親水公園中洲ゾーン(旧村山快哉堂付近)で、古楽器アンサンブル「さかなにしたろうかな」のハロウィーンコンサートを開催する予定なんだそうです!

世界中のさまざまな古楽器を使った演奏、メンバーによるトーク、貴重な楽器コレクションの紹介等、どなたでも楽しめる内容がたっぷりと詰まった1時間となるでしょう!
芸術の秋と歌われるこの季節に、ぜひ贅沢なひとときを堪能しに立ち寄ってみてください。

志木いろはプレーパーク
住所: 埼玉県志木市中宗岡5-2(左岸富士下橋下 周辺)
アクセス:東武東上線「志木駅」から国際興業バス「志木市役所」
または東武バス「志木市役所前」より徒歩約5分
TEL:048-456-5070
開催期間:偶数月第一土曜日
開催時間:11:00-15:00

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。