うなぎ…そう、それはごちそう。(少なくとも私には…)
土用の丑の日くらいにしかなかなかいただけませんが、今回、ずっと気になっていた宗岡の「鯉清」さんにうなぎを食べに行っちゃいました!
先に結論。最高でした。
大きく趣深い店構え
よく通る宿通りからは、横側(画像の左方向)しか見えていなかったのですが、蓮田通り側に来ると、店構えの大きいこと、立派なこと!
しまむらやアベイルが目印の、上宗岡5丁目交差点の角にお店があります。
通りを挟んだお店の向かいに、充分な広さの駐車場があります。
(隣にも駐車場はありましたが、鯉清さんのものではないので要注意です!)
入ろうとしたら、「車椅子道」という札に気が付きました。
いいですね、こういう気配り。そして「ペイペイ使えます」の旗が少し古いことにも気が付きました。つまり、結構早くからキャッシュレス決済を取り入れていたお店。
お客さんのことを、よく考えてくれているお店なんだな、と入る前からほっこりしました。
あちこちに感じるおもてなし
1つ目の扉を入ってすぐに、
鯉っ!
そう、ここは川魚専門店。ただのうなぎ屋さんではないのです。
鯉やどじょうが食べられる、貴重なお店。
私事ですが、川のある田舎で子供時代を過ごしていたので、友達の家に遊びに行くと、その家のお父さんが「鯉釣ってきたとこだから、食ってけ!」なんて庭先でじゃぶじゃぶ洗ってさばいてくれて、超新鮮な鯉のあらいをおやつに食べる、なんてこともしばしばでした。
淡泊だけどあっさりした旨味もあって、おいしいんです。
懐かしい鯉のあらいも食べたいなー、なんて思いながら、2つ目の扉を通ります。
上品なフロント。アルコールと検温機もばっちり。
右手には2階に続く階段がありました。宴会なんかは2階なのかな。
そしてここに写っている生け花の下に、カードがあります。
『The flower of this week ススキ ケイトウ オンシジューム アジサイ』
近くの花屋さんのもののようです。生け花って、何の花が使われているかがわかると、一層楽しめますよね。
夏も終わり、爽やかな気候になってきた頃に見る、渋い色合いのアジサイ。
ススキと相まって、秋らしくてすてきですね。
子連れなので、座敷席を用意してくださっているその間に、のんびりお花を堪能できちゃいました。
こんな感じの、明るいお座敷に通していただきました。
(画像は帰り際なのでお膳がのっていますが…)
隅々まできれいされていて、とっても居心地がいいお店です。
お値段以上、鯉清
さて、注文を…と思ったら、なんとタッチパネル!
お客さんの年齢層もかなり高めな印象でしたが、導入早い!
コロナ禍だし、合理的だし、和の老舗店でも便利なものは取り入れる姿勢がなんだかいいな、と感じました。
それでですね…。
実は我々、ネットの口コミで見つけた「ランチうな丼 1,500円」狙いで来たんですが…。
なんと、今はやっていないとのこと!!
このお店、良いお店なので安くはないんです…。
うな重2,400円、上うな重3,700円…(うなぎとしては高いわけでもないんですが)。
どうする!?のり茶漬け(500円)×3でいく!?
いや、ここまできてちょっと恥ずかしい…。
鯉こく定食1,100円は!?鯉フライ定食1,400円も…。
天ぷら定食1,650円で子供にシェア…などとボソボソとびんぼう会議。
※価格はすべて税抜きです。
いや、せっかく来たんだ。いっちゃおう!
ということでうな重をいただいちゃうことに!!
(鯉のあらいはまたいつか…!)
要予約ですっぽん1卓(21,000円)食べられるのね…などとタッチパネルであれこれ見ながら、ドキドキわくわくうなぎ待ちタイム。
周りを見回すと、結構お客さんが入っていらっしゃる。
それはつまり、少しくらいお金出しても「おいしいうなぎ」が食べたい!と思っている人がここに来ている。
ということは…。確実においしいんじゃない?
どーん!
どどーん!
いらっしゃいませ、うなぎ様…。(ちゃっかり+100円で肝吸いにしています)
この香り、この熱さ、伝わりますでしょうか…。
わくわくしながら箸を入れると、びっくり!すごく身が厚いです!
ふわっふわ!タレも甘ったるくなく、塩分控えめな感じなのに、すごくおいしい!
甘みも塩味も、強くないのに、しっかりと旨い!
これが明治11年から継ぎ足しているという秘伝のタレなのか…!
いや、これ2,400円って…安くない?
ご飯もしっかりと量があって、タレがたっぷりかかっていて。
小鉢のお豆腐も、何やらいい感じの味付けでおいしい。(語彙力…!)
ぬか漬けも、上品なつかり具合でいい箸休めになるし、肝吸いも、まさかの2歳児「すーぷ、うまっ!」と大絶賛。(さすがに肝は食べさせませんが…)
こんなに大満足なお食事なら、びびっていたお値段も、なんぼのもんじゃーい!
とうきうきしながら、ちょっとお手洗いへ。
お手洗いの近くに、畳に椅子の席がありました。
これ、高齢の方、うれしいですよね。お手洗いが近くて、足腰に優しい椅子。床はやわらかい畳張り。
戻るときに、別のルートで戻ってみようとしたら、かえるさんのオブジェのあるすてきなお庭が見えました。
私たちの席からも、
こんな感じの景観が楽しめます。
どの席でも、どんな人でも居心地よくゆったりと過ごせて、お食事もとってもおいしい。
古いものも大切にしながら、新しいものも取り入れる。
…良いお店だなぁ。
お会計のときに気がつきましたが、外に喫煙コーナーも設けられています。
きっちり分煙、でも居心地もよさそうで、吸うお客さんも吸わないお客さんも大切にしているんだな、とますます好感度アップ。
今回は、鯉やどじょうはいただかなかったけど、またいつか鯉を食べに来たいと思います!
身も心も「良いお食事」をしたい方、ぜひ行ってみてくださいね。
川魚料理 鯉清
住所:埼玉県志木市上宗岡2-15-53
アクセス:東武東上線志木駅から徒歩38分
東武東上線志木駅東口より国際興業バス「宿」バス停徒歩1分
TEL:048-471-1188
営業時間:11:30~21:00(L.O.20:30)
定休日:火曜日