神々が祀られ集う富士塚と。志木の羽根倉浅間神社

新年明けましておめでとうございます!
ニュースでは早々に不安な出来事が頻繁に報道されていますが、子育て真っ最中の私は元旦から振り回されっぱなし。また今年も、にぎやかな子どもたちと一緒に成長できると思うと、無限の活力が湧き上がるそんな日々を送りつつあります。

さて、お正月といえば初詣ですね!みなさんはどちらへ行かれましたか?

氏神神社を訪ねますか?あるいは、志木市だと敷島神社が有力候補ではないでしょうか。

私はというと、まずは氏神神社である舘氷川神社へ初詣をしましたが、先日長男のリベンジがてら羽根倉浅間神社というスポットにも訪れました。

志木市内を車で通る道中、ちらりと何度かすれ違ったことがありずっと気になってはいたのです。せっかくの機会でしたので、二詣ということで新たに向かいました。

穏やかな住宅街に佇む、静寂の中の神聖な場所

場所は荒川の右岸手前に位置しており、浦和所沢バイパスが羽根倉橋に入る地点の近くにあります。閑静な住宅街の中で、志木駅からだとバスでおよそ15分程度で到着できます。
境内に専用駐車場もあるので、車でも向かえますよ。

車からでて振り返ると、高くそびえた旗が入口に設置されていました。

一度境内からでて入口でお礼をしてから入り直し、しっかり手と口元を清めます。

社殿前まで行くと、おや、見慣れぬ顔つきの狛犬様…。子どもたちと近づきよく見てみると、どうやら犬ではなさそうです。
後日調べたところ、ここは狛犬ではなく狛猿で、所謂神猿(まさる)と呼ばれる大変縁起の良い神使様のようでした。赤坂にある日枝神社なども、狛猿でしたね。合掌している狛猿様、少し親近感が湧きますね。

幸いなことに到着した時は私たちしかいなかったので、家族だけで穏やかな気持ちで参拝することができました。

無事参拝し終えた後は、もう少し境内を散策しようと社殿の右側エリアへ向かうことに。
実は、鳥居をくぐってすぐに左にブランコがあるので、連れてきた子どもたちは早く遊びたくてウズウズしていたのです。

ベンチや木の椅子もあるので、子どもたちの遊ぶ様子を見ながらちょっとの間休憩することもできますが、私としては、その後ろにある富士塚も気になるところ…。

ちょうどこの時に、小学生くらいの子どもが数人来たので、子どもたちをうまく誘導して富士塚をぐるっと探検することにしました。

祀られている神仏は多数!小さくても神々しい富士嶽

志木市では地域柄、富士山への信仰が根付いています。そのため、市内の敷島神社や御嶽神社、産財氷川神社の境内に富士塚が存在しています。

羽根倉神社にも「羽根倉富士嶽(はねくらふじだけ)」と呼ばれる富士塚があり、これは市の指定文化財として大変重要視されているようです。

黒ボクと呼ばれる富士山の溶岩を表面に使用したり、富士山の御胎内を模した穴もあり、限りなく似せた歴史的かつ特徴的な富士塚は、市民の信仰心の高さを表していますね。

裏側を回ると、頂上にそびえ立つ浅間大神塔や、塚の途中で祀られている烏帽子岩、泉瀧や阿夫利神社がよく見え、太陽を背景にとってもフォトジェニック!

残念ながら立ち入り禁止のお札が掲げてあったため、富士嶽を登ることは叶いませんでしたが、その神聖な空気を感じるだけでも十分神聖な気分を味わえました。

ちなみに富士嶽の登山道では、見慣れた狛犬様が見守っていましたよ。

さらに境内には他にも稲荷神社や石塔、記念碑なども祀られていました。

神社は神秘的な魅力があるので、ひとつひとつ由緒など調べるとどんどん深みにハマりそう…歴史好きにはたまらないスポットですね。
私も日本史は好きなので、仕事や子育てに一息ついたら、趣味としてじっくり学べたら楽しいだろうな〜なんて、将来を少し想像します。

志木の文化財まっぷにも載っています。
みなさんもぜひ一度、羽根倉神社と富士嶽にお立ち寄りくださいね!

羽根倉浅間神社
住所:埼玉県志木市上宗岡4丁目27−20
アクセス:東武東上線「志木駅」から国際興業バス「宗岡蓮田」バス停で徒歩約3分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。