新座を盛り上げたい!想いが詰まったクラフトビール「新座クラフト」

猛暑日が続き、ビールがおいしい季節になってきましたね!新座産クラフトビールがあるのはご存知でしょうか。その名も「新座クラフト」

このビールを醸造しているのは、株式会社システムアドバンスという新座市で40年以上営業しているフォトマスク(※)を製造する会社です。「半導体の製品を扱う会社がクラフトビール?」気になった私は、お話を伺いに行ってきました!

※フォトマスクとは:半導体など電子部品の製造工程で使用する、パターン原版が書かれた透明な板のことで電子部品の設計図のようなもの

株式会社システムアドバンスでビール醸造を担当しているのは、中嶌さん。新座クラフトの誕生秘話やクラフトビールのお話がたくさん聞けましたよ!

「新座クラフト」誕生のきっかけ

中嶌さんは、会社で新規事業グループが立ち上がった時、社長からこんなミッションを伝えられました。

「実際目に見える形で新座市に貢献し、盛り上げる事業を考えてほしい」

お酒が好きな中嶌さんは、「クラフトビールを作るのはどうか」と提案したそうです。この時、ビール醸造の知識は全くのゼロ。中嶌さんの提案は好評価を得て、会社からGOサインが出ます。これをきっかけに中嶌さんのビール醸造家へのキャリアがスタートしました!

ビール醸造は、ゼロからスタート

中嶌さんは、まずはビールの試供品を委託醸造して酒屋や飲食店などに配り、反応を見ることから始めました。

2021年7月に新座クラフトと命名。委託醸造を6回ほど繰り返し、2023年7月にようやく自社に併設された醸造所での製造にこぎつけます。

これまで、ほぼひとりで作業をされているそうで、現在は繁忙期のため月に900リットル強を仕込んでいるそうですよ!

新座クラフトの特徴とは?

原料は、なるべく新座産を使用

原料に新座産のものを使いたい!という思いから、ニンジンの葉が使われることもあります。ニンジンの葉が大量に廃棄されることに着目し、試行錯誤を重ねニンジンの葉を煮て、その煮汁をハーブのように使っているそうですよ。(注:すべての製品の原料にニンジンが含まれている訳ではありません)

飲みやすさへのこだわり

中嶌さんいわく、クラフトビール初心者向けに飲みやすく作っているそう。これはたくさんの人に飲んでもらいたいから、飲みやすさを追求したそうです。

本場ヨーロッパで飲まれるクラフトビールは常温で泡が少ないのが特徴だそうで、自分が思うビールのイメージとは全然違ってビックリ!キンキンに冷えていて泡がいっぱいで、ゴクゴク飲むスタイルは日本独特だとか。

家でさっそく青いラベルのNAKAJI‘S HELLESを試飲してみました!クラフトビール特有のクセはなく、苦味も強すぎず甘味も感じられます。

普段飲まない私でも、飲みやすいなと感じました。そして、しっかり泡も楽しめましたよ。

ラベルに込められた想い

商品の顔とも言うべきラベルについても伺いました。象が描かれているのは新座市のキャラクターであるゾウキリンを真似したそうです(笑)。

ピンクの象は、タイでは幸せの象徴だからとデザイナーさんの提案でピンクになったそうですよ。よく見ると、象の模様にハートマークが使われているこだわりも。醸造を担当する中嶌さんのお名前NAKAJI’Sが入っているのもステキですね!

想いの詰まった新座クラフトをぜひ飲んでみて♪

中嶌さんは「原料全てを、新座産にこだわったものに近づけていきたい」と言います。原料となるホップも自家製を目指しているそうですよ。

また駅の近くで、醸造所を兼ねた気軽に立ち飲みできる場所が作れたらいいですね♪と笑顔で話していました。これまでのご苦労を感じさせないステキな笑顔で、インタビューに答えてくださいました!

飲みやすさにこだわったクラフトビール「新座クラフト」。記事を読んで気になった方は、ぜひ一度味わってみてくださいね♪購入は、ホームページや市内の酒店などでお求めください。

8/24,25 に開催される、ときがわクラフトビールフェス2024にも出店予定です。

新座クラフト(株式会社システムアドバンス)
住所:埼玉県新座市大和田3-4-50
アクセス:JR武蔵野線「新座駅」から徒歩約20分
TEL:048-482-5088
営業時間:平日9:00~17:00
定休日:土,日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。