絵本の世界へ飛び込んで自分だけの宝物を探してみよう!和光市の「窓辺の絵本屋Canon」(カノン)

みなさんは、埼玉県和光市に小さな絵本屋さんがあるのをご存知ですか?

和光市立第三小学校の正門前、小学校の音楽室から子どもたちのリコーダーの音や歌声が聞こえてきます。

木目調のお店構えがかわいらしく、大きな出窓には絵本がキレイに飾られて道行く人を誘っているようです。

今回は、小さな絵本屋さん「窓辺の絵本屋Canon」(カノン)をご紹介いたします。

メルヘンの世界へようこそ!

「窓辺の絵本屋Canon」は、私がずっと気になっていた絵本屋さんです。

とても小さなお店で、最初はここに本当に絵本屋さんがあるのかな?と、つい疑ってしまったほど。

ぽっかりと、まるでメルヘンの世界への入り口のように、「窓辺の絵本屋Canon」は立っていました。

ドキドキしながらガラスの扉を開けると、狭いスペースの壁に沿って、絵本がびっしりと並んでいます。

奥からあらわれた奥さまの優しい笑顔にホッとして、店内に足を踏み入れました。

「かのん」の由来を教えてください

「窓辺の絵本屋Canon」は、温かな雰囲気の奥さまがされている絵本屋さんです。

絵本も奥さまが選び、奥さまの趣味で並べられているそう。

内装もお店構えも個性的で、お店の空気に触れた途端、一気に世界が変わる感覚を覚えました。

お店の奥で旦那さまと学校の教材を扱う会社を営みながら、2020年「窓辺の絵本屋Canon」はオープンしました。

2020年といえば、コロナ禍が始まったころですね。

だから、こんなにステキな絵本屋さんだというのに気づくのが遅れたのか!と納得してしまいました。

「Canon(かのん)」という名前の由来もお聞きしました。

クラシック曲の「パッヘルベルのカノン」は、とても有名な曲で誰もが知っています。

奥さまもお好きだそうです。

誰もが知っていて、気軽に触れられるこの曲のように、気さくに絵本に会いに来てもらいたいと、お店の名前を「Canon」と名付けられたのだそうです。

とてもステキですね。

絵本の世界から抜け出たようなお店にピッタリの名前です。

「窓辺の絵本屋Canon」はどこにある?

「窓辺の絵本屋Canon」に行くには、まず和光市駅南口を出て目の前のロータリーを左からぐるっと回り、ファミリーマート和光南口店に向かいます。

そのファミリーマート和光南口店横の信号を渡り、右手にある東日本銀行和光支店と埼玉りそな銀行和光支店に挟まれた道を左折します。

そのまま道なりに歩き、二つ目の曲がり角のT字路を左折してください。(目の前にA-One和光店があります)

こちらの農協通りをさらに道なりに歩くと、右手に和光市立第三小学校が見えてきます。

第三小学校の正門を少し過ぎて左手にあらわれるのが、こちらの「窓辺の絵本屋Canon」になります。

駅から、徒歩8分程度で到着します。

子どもたちの元気な声や音楽の音が聞こえる、とても気持ちの良い場所です。

絵本の世界へ飛び込めるところ

お店に入ってみて、まず驚くのが絵本の種類の多さです。

もちろん新しくて人気のある絵本もそろっていますが、洋書や古い本、見たこともないようなしかけ絵本などが何冊もあって、一気にテンションが上がってしまいました。

息子を連れて初めてこのお店におじゃました時には、子どもそっちのけで自分が夢中になってしまい驚いてしまったほどです。

子どもはもちろん、大人が子どもに戻れる場所、「窓辺の絵本屋Canon」はそういう場所なのだと思います。

本好きの息子は、いろいろな本に手を出し、奥さまともお話しをし、しかけ絵本に目を輝かせながら一枚一枚と楽しみながらページをめくっていました。

お店自体の規模が小さく、絵本も人もギュッとつめこまれているような感覚になるのがこの絵本屋さんの利点なのかもしれません。

子どものころ、それこそ絵本で見てきたような外国の屋根裏部屋を彷彿とさせ、お店のドアをくぐった途端、自然と夢の空間に入ることができます。

小学校前という場所柄、お子さん連れのお客さまが多いそうですが、みなさん、お店に入るとパッと自分の好きな棚に分かれるのだそうです。

小さい空間なので、気兼ねなく自分の世界に没頭することができるし、誰かに絵本を選んでもらうのではなく、自分の好きな本を自分で選ぶことができる。

「窓辺の絵本屋Canon」は、きっとそんな絵本屋さんなのでしょう。

個性的な世界観が生まれる空間づくり

「窓辺の絵本屋Canon」をステキな絵本屋さんにしている理由の一つに、「個性的な空間づくり」が入ると思います。

木目調の店構えと、流木と緑のオブジェが魅力的で、私は一目見ただけでこのお店に心を奪われてしまいました。

その空間づくりをしたのが、「1/16 じゅうろくぶんのいち」というお名前で空間装飾作家をされている息子さんなのだそうです。

かわいらしいお店構え同様、店内にもたくさんの飾りとオブジェがあって、お客さまたちを優しく迎えてくれています。

こちらは息子さんが染めた布を絵画のように貼ったもの。

奥さまのアイデアだそうですが、波のようなタイダイ柄が美しい1枚の絵のようで、とてもおもしろいと思いました。

その布から作られたランプシェードやオブジェも、店内外にいくつも置かれていました。

色とりどりの布から作られたライティングオブジェが、夜になるとどんな個性的な光を見せているのか気になりますね。

こんな作品を見てしまうと、やはり日が落ちてからもう一度お店を訪れたくなってしまいます。

お店の装飾と世界観にひたれるのも、間違いなく、この小さな絵本屋さんの魅力だと思いました。

ドア横にあるベルは息子さんが探してきたもので、何とカノンを作ったパッヘルベルの作品を奏でるウィンドチャイムなのだとか。

すごい!

そんなウィンドチャイムがあるとは思いもしなかったので、感動してしまいました。

奥さまだけでなく、息子さんの思いとこだわりもたっぷり入った「窓辺の絵本屋Canon」は、やっぱりステキですね。

ここから始まる夢の世界

「窓辺の絵本屋Canon」がここにできたことにより、いろいろな活動をされているアーティストの方がお店に立ち寄るようになったそうです。

そして、そこから交流が生まれ、その方たちの作品を店頭に置いたり、さらには絵本作りの相談もうけたりするとか。

すばらしい出会いですね。

小さなお店とは思えない大きな広がりがこの場所から生まれようとしていることに、胸が熱くなってしまいました。

和光市の小さな絵本屋さんから、新しい文化が生まれるかもしれません。

とても、ワクワクしました。

たった一つの宝物を探しに来てください

私がお店を訪れたのは、2022年10月半ばでしたので、店頭にもお店にもハロウィーンの絵本が並んでいました。

季節や行事ごとに、奥さまの好きな作品やおもしろい絵本たちがお店を飾ります。

その中には、このお店でなかったら出会えなかった、この世でたった一つの絵本もあるでしょう。

みなさんは、自分だけの絵本に出会ったことがありますか?

もうすぐ季節はクリスマスです。

この小さな「窓辺の絵本屋Canon」にきて、絵本を探してみてください。

小さい空間だけれど、ギュッと夢と冒険のつまった絵本がみなさんを待っています。

どうぞあなただけの宝物を探しに、和光市の「窓辺の絵本屋Canon」まで足を運んでみてくださいね。

窓辺の絵本屋Canon(かのん)
住所:埼玉県和光市丸山台1丁目 8-11フジハイネス103
アクセス:東武東上線和光市駅南口から徒歩8分
東京メトロ有楽町線和光市駅南口から徒歩8分
東京メトロ副都心線和光市駅南口から徒歩8分
TEL:090-7266-9505
営業時間:11:00-18:00
定休日:土日は不定期に開店
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