和光市でタイムスリップができるかも?せせらぎが美しい「柿ノ木坂湧水公園」

埼玉県和光市に、湧き水の名所があることをごぞんじですか?

富澤湧水や小島家湧水が有名ですね。

自然豊かな環境で聞く水のせせらぎには心が癒されます。

「柿ノ木坂湧水公園」も、その中の一つです。

今回、こちらの公園をご紹介したいと思います。

「柿ノ木坂湧水公園」はどこにある?

「柿ノ木坂湧水公園」(かきのきざかわきみずこうえん)は、和光市駅から徒歩で10分くらいの場所にあります。

和光市駅北口を出て、まず左に曲がり、北口駅前通りを右にまがって道なりに歩きます。

東京外環自動車道のある大きな通りに出るので、そこを左に曲がり少し歩くと左手に公園の入り口が見えてきます。

その公園の入り口がこちらです。

住宅に挟まれているので一見わからなかったのですが、木でできたかわいい看板がお出迎えしてくれます。

奥をのぞきこんでみると、大きな木とトイレらしい小さな建物が少し見えるだけで、この先がどうなっているのか全然わかりません。

私はそれを見て、なんだか童話のはじまりのシーンみたいだなぁと感じました。

とっても手のこんだかわいらしさ。

どんな公園なのか期待が高まります。

さぁタイムスリップのはじまりです

自転車から降りながら入り口に近付いてみると、目の前に緑がいっぱいの小さな森が広がりました。

それも、なかなか高低差がある公園です。

シャワシャワとひっきりなしに鳴く蝉と、いくつもの鳥の声も聞こえます。

森の奥にかすかに見える水面が、きっと湧き水の川なのでしょう。

とても懐かしい、私が子どものころの夏の風景のようです。

おもわず「わぁっ」と言う声がもれてしまいました。

入り口には大きな木があり、その横に丸太でできた階段があります。

左手にはスロープがあるので、足腰に自信のない方はそちらを利用しましょう。

パーゴラや遊具、トーテムポール、トイレや水飲み場なども見えます。

私がちょうど訪れた時にはほかに誰もいなかったため、より不思議に見えたのでしょうが、本当に昔にタイムスリップしたような感じがしました。

この不思議な小さな森に、なにが隠れているのでしょうか?

私は、パーゴラのあるスロープの方から公園の中へ歩きだしました。

パーゴラと遊具のある小さな森

パーゴラとは、柱と屋根のフレームで構成されている棚のことで、公園では藤棚になっているところが多いですね。

藤の季節ではないので今はなにもありませんでしたが、咲いている様子はどんな風景なのでしょう。

そちらにも心がひかれました。

「柿ノ木坂湧水公園」の遊具は、回転遊具とローラーすべり台です。

近年の酷暑のせいで夏はあまり遊具を使っていないようでしたが、うわさでは回転遊具がとても面白そうなので(この遊具は初めて見ました!)秋以降になったら息子を連れて遊びに来ようと思いました。

ローラーすべり台とは、すべっておりる部分が面ではなく、ゴム製のローラーをならべたもので作られてあるすべり台のことです。

テレビなどで、丘の斜面を利用した長いローラーすべり台などを見たことがありましたが、「柿ノ木坂湧水公園」のものは小さめでとても子どもたちに優しい作りになっていました。

ここで子どもたちはどんな遊びをするのでしょう。

とてもワクワクしました。

トーテムポールにも会える公園

「柿ノ木坂湧水公園」では、あまり見たことのないトーテムポールに会うことができます。

でもどうして公園にトーテムポールがあるのでしょうか?

湧き水の川の方にもあったので、子どもたちのようすを見守っているのかもしれませんね。

トーテムポールの横にはトイレもあり、手洗い場もあります。

トイレのない公園もあるので、お子さん連れの時には助かりますね。

スズメバチには気をつけましょう!

トイレの横には大きな木が並ぶ自然の遊歩道があり、とても涼しい空間が広がっていました。

整えられていない遊歩道ですが、森の中にいるようなひんやりとした風を楽しみながら暑さをしのぐことができます。

でも大きな木にシッカリとつけられたプラカードを見てドキッ!としてしまいました。

「スズメバチにちゅうい!!」のプラカードです。

そのあともいろんなところでこの注意喚起を見かけましたので、気をつけなくちゃいけないな!と気持ちを引き締めました。

和光市の美しい湧き水の名所

そして、最後にたどりついた場所。

公園の一番奥に、サラサラと「柿ノ木坂湧水公園」の湧き水が流れ続けていました。

こんなキレイな場所が身近にあったなんて!

和光市の湧き水の名所を訪れるたびにそう感じるのですが、こんなに大きな川となって流れている様子を見られるとは思っていなかったので、本当にビックリしてしまいました。

水面が流れてくる湧き水と一緒にキラキラと光っているのが見えます。

その美しさは、やはり懐かしい夏の風景のようでした。

時間を忘れて見入ってしまいます。

水が流れてくるところが見たくてのぞきこんでみると、幅の狭い川からチロチロと水の湧く音が聞こえてきて感動してしまいました。

川がはじまる最初の音が聞けるなんて、なんてステキな体験なのでしょう。

今回、ここに来て本当に良かったなぁと思いました。

この湧き水で、いろんな子どもたちが水遊びをしたり、ときには家族で一緒に遊んだりするのでしょう。

そのためもあり、川の近くにも水飲み場が完備されていました。

至れり尽くせりでありがたいですね。

川で遊んだ後、ここで足や手をキレイに洗って帰ることができます。

ちなみに、こちらの湧き水は飲用ではないそうです。

このような注意書きがありましたので気をつけましょう。

長く伸びている川に沿って、遊歩道が作られているのに気がつきました。

どこにつながっているのか、少し歩いてみましょう。

ちょっと歩いて行くと、左手にもう一つの公園の入り口がありました。(右手は大きな木がならぶ遊歩道の入り口です)

ここの入り口なら、湧き水の近くなのですぐ水遊びができて良いですね。

新しい発見があって面白かったです。

童話の世界のような美しいせせらぎの公園

この「柿ノ木坂湧水公園」は、わこうプレーパーク開催地の一つです。

わこうプレーパークとは、地域団体と和光市が共に活動し、市内の子どもの居場所づくりや育ちを支援する事業です。

プレーワーカーのみなさんが、子どもや親子の見守りと、自由で創造的な遊びに支援をおこない、公園では、木登り・たき火・水遊び・つな渡りなどの自由な遊びを体験することができます。

以前から、とてもすばらしいイベントだと思っていましたが、この公園ならピッタリだろうなぁと実感しました。

自然豊かなこの公園を、子どもたちが縦横無尽に走り回っている姿が目に浮かびますね。

自分の子どものころを思い出すこの場所で、今の子どもたちが楽しそうに遊ぶ姿を想像すると、本当にタイムスリップをして戻ってきたような不思議な感覚になります。

昔も今も、美しいせせらぎの湧き水は、変わらず人々を癒したのでしょう。

そんな自然あふれる、美しい和光市の「柿ノ木坂湧水公園」まで、みなさんもぜひ足を運んでみて下さいね。

柿ノ木坂湧水公園
住所:〒351-0115埼玉県和光市新倉1丁目16-34
アクセス:東武東上線和光市駅から徒歩10分
     東京メトロ有楽町線和光市駅から徒歩10分
     東京メトロ副都心線和光市駅から徒歩10分
TEL: 048-424-9132
※住所は「埼玉県和光市新倉1丁目16」および「埼玉県和光市新倉1丁目34」

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。