通りから見える小さな看板を目印に、路地を入ると現れる「まどのパン」。
その名の通り、窓越しにパンを注文し、受け取るーまるで物語の一場面のような小さなパン屋さんです。

店内で焼き上げられるのは、全粒粉入りのミニブールや香ばしい食パンなど、毎日の食卓をやさしく支えるパンのみ。
北海道産の素材にこだわり、バターを使わずに丁寧に焼き上げるパンは、ビーガンの方にも人気です。
まどのパンってどんなお店?
「まどのパン」という名前を初めて聞いた方は、ちょっと不思議に思うかもしれません。
でも、お店に行くとその理由がすぐにわかります。

通り沿いから見える小さな看板を目印に進むと、ベージュの壁に小さな窓が見えます。
そこが「まどのパン」です。
お客さんは、その窓越しにパンを注文して受け取るという、ちょっとめずらしいスタイル。

まるで絵本の世界に迷い込んだような温かい雰囲気に、思わず笑顔になります。
パンの焼けたおいしい香りに包まれながら、会話が生まれる。とても穏やかな時間が流れています。
食卓に寄り添う、シンプルで奥深いパン
まどのパンのラインナップは、惣菜パンや菓子パンではなく、毎日の食事に合わせやすいパンばかり。
「全粒粉入りしっとりミニブール」や「ブラウニッシュ(食パン)」、「焙煎全粒粉(食パン)」の3種類です。


なかでも人気なのが「ブラウニッシュ」

一般的に茶色いパンは、少しすっぱいイメージがありますが、まどのパンのブラウニッシュは、酸味は感じられず、香ばしくてやさしい味わいに仕上がっています。
袋を開けるとふんわりと広がる香ばしい香りに、思わず深呼吸してしまいました。
パンに使われている素材は、北海道産の小麦や全粒粉、塩など、ひとつひとつ丁寧に選ばれたもの。余計なものを加えず、素材本来の香りや甘みを引き出しています。
口に運ぶたびに感じるのは、じんわりと心に残るおいしさ。毎日の食卓にそっと寄り添う、まどのパンならではの魅力です。
通りに面した自販機にも注目!

大通り沿いに立つ、オリーブ色の自動販売機。実はこれ、まどのパンのシフォンケーキを売っている自動販売機なんです。
この日は、プレーン、かぼちゃ、ヨーグルト、バナナ、コーヒーマーブルの5種類が並んでいました。

すでにプレーンが売り切れだったので、他の種類を購入してみましたが、どのシフォンケーキもふわふわでやさしい甘さ。
なかでも「かぼちゃ味」のシフォンケーキにはかぼちゃそのものが入っていてびっくり。
素材の味がしっかり感じられて、ひと口ごとにやさしい余韻が広がります。
しかも、使われている素材はすべて埼玉県産。「埼玉県ふるさと認証食品」の認証を県から受けています。
ベーキングパウダーや保存料は一切使用しておらず、体にやさしいおやつです。
そのこだわりが評価され、シフォンケーキは新座市の第2回「新座ブランド認定品」にも選ばれています。
小さな自販機から、地元のこだわりがぎゅっと詰まったスイーツを購入できるのも「まどのパン」ならではの楽しみです。
予約しておきたい人気の食パン
人気の食パンは数量限定で、すぐに売り切れてしまうこともあるそう。確実に手に入れたいときは、事前に予約しておくのがおすすめです。
営業日や予約方法は、お店のInstagramで随時発信されています。
投稿では、お休みのお知らせやイベント出展の情報も更新されているので、訪れる前にチェックしておくと安心です。
パンについている小さなタグ。

このタグを15枚集めると、パンが1本プレゼントしてもらえるそう。かわいい仕掛けに、ついまたたち寄りたくなります。
小さな窓から広がる、やさしいつながり
まどのパンは、人のあたたかさを感じられる場所です。
窓越しのやり取りの中に、どこか懐かしい安心感を感じることができました。
「今日はこれにしようかな」「前に買ったパンがおいしかった!」ーそんな会話が自然と生まれる、地域に愛される小さなパン屋さんです。

まどのパンの魅力は、日常に寄り添うおいしさ。
小さな窓から手渡されるパンには、店主の島田さんの思いやていねいな手仕事が詰まっています。
焼きたての香ばしい香り、手から手へ渡されるぬくもり、そして素材へのまっすぐなこだわり。
忙しい日々の中でも、ここに来るとほっと一息つける。
そんな心のよりどころのようなお店「まどのパン」にぜひ足を運んでみてください。
まどのパン
住所:埼玉県新座市馬場1-8-11
アクセス:東武東上線「朝霞台駅」から西武バス「ひばりヶ丘駅北口」行き「蓮光寺前」下車、徒歩約4分
電話:080-5026-4714
営業時間:営業日の15時からなくなり次第終了
営業日:Instagram、HPをご確認ください
駐車場:なし