新座市|「れきしてらす」(新座市立歴史民俗資料館)昔と今がつながる学びスポット

新座市立歴史民俗資料館「れきしてらす」は、地域の歴史をやさしく学べるスポットです。
武蔵野台地の成り立ちから野火止用水の開削、そして昭和の暮らしまで、昔と今がつながるような展示がたくさん。

バリアフリーで明るい館内は、小さなお子様連れでも安心して過ごせる雰囲気です。
親子で訪れれば、大人は懐かしさを、子どもは新鮮な発見を楽しめる、そんな「れきしてらす」をご紹介します。

明るく開かれた空間で歴史にふれる

れきしてらすは、新座市保健センターと同じ建物内にあります。初めて訪れる人でも入りやすく、明るく開放的な館内です。

バリアフリー設計になっており、ベビーカーや車椅子でも安心して見学できます。

受付では、新座市のキャラクター「ゾウキリン」が出迎えてくれるのもうれしいポイントです。

展示スペースに一歩足を踏み入れると、昔の新座の人々の暮らしが目に浮かぶよう。ひとつひとつの展示が、見る人の想像をそっと掻き立ててくれます。

大きなパネルや展示品を使って、武蔵野台地の誕生や原始時代の様子が分かりやすく紹介されています。
難しそうな歴史も、新座市内の地名と照らし合わせながら見ると「ここにもこんな歴史があったんだ」とぐっと身近に感じられます。

どのコーナーでも、実際に見て体感できる工夫がたくさん散りばめられていて、大人も子どもも夢中になってしまう展示です。

野火止用水を中心に広がる新座の歴史

展示の中でも特に印象的なのが、江戸時代に開発された“野火止用水”をテーマにしたコーナーです。

新座の発展を語る上で欠かせないこの用水は、現在も市内を流れ、地域の方々の憩いの場となっています。
当時の資料や開発に関わった人々の記録など、貴重な展示品が多く並んでいます。

また、明治4年に描かれた全長約5mの絵図(複製)も見どころのひとつ。
そのスケールには思わず「すごい!」と声が出てしまいます。
さらに、この絵図はデジタル化されていて、モニターで拡大表示しながら細部までじっくりと見ることができます。

画面をスライドしながらゆっくりと見られるので、細かいところまでよく分かります。

昔のものを新しい形で楽しめる、アナログとデジタルが融合した展示は、「れきしてらす」ならではの魅力です。

懐かしさと発見がつまった「昔のくらし」コーナー

館内の後半には、昭和の家庭を再現した展示コーナーもあります。
手回し式の洗濯機、氷を入れて冷やすタイプの冷蔵庫など、今では見かけることの少ない懐かしい道具がたくさん。

親世代や祖父母世代にとっては懐かしいと感じる展示も、子どもたちにとっては「これ、どうやって使うの?」と興味津々。世代を超えて、会話がはずむきっかけにもなります。
昔の生活や知恵を感じられるこのコーナーは、親子で訪れる人におすすめのコーナーです。

動画やデジタルサイネージ広がる学び

れきしてらすでは、最新のデジタル技術も使って歴史や文化を分かりやすく紹介しています。館内のコーナーごとに置かれたデジタルサイネージでは、学べる内容がそれぞれ違うのもおもしろいポイントです。

古代・中世のコーナーでは、新座の地形や地質の変化、住まいの移り変わりを紹介。土器の使い方や道具の使い道なども分かりやすく説明されていて、実際に「どうやって使ったの?」と想像しながら楽しめます。

近現代のコーナーでは、新座にゆかりのある人物の紹介や市内の地名の由来、昔の道具、伝統芸能の映像を体験できます。
自分の住んでいる地名を検索すると「こんな由来があったんだ!」と新たな発見があり、より身近に感じることができるようになります。

「おもひでのアルバム」というコンテンツでは、「ここはどこでしょう?」のクイズが楽しめます。昔と今の街の移り変わりを比べながら見ることができ、遊び感覚で歴史に触れられるのも魅力です。

普段は間近で見る機会の少ない、お祭りや神楽の映像もモニターで視聴可能です。
写真だけでは伝わらない「音」や「動き」も体感できるため、子どもも大人も楽しい学びの時間が広がっています。

親子で楽しむ「昔と今のつながり」

「れきしてらす」は、昔の物だけを展示している資料館ではありません。過去から現在、そして未来へと続く「新座の物語」を体験できる場所です。
子どもにとっては初めて見るものばかりでも、大人が懐かしい思い出を語ることで、世代を超えた学びや交流が自然に生まれます。

明るく、親しみやすい雰囲気の中で、「歴史っておもしろい」「自分たちの暮らしはこうして続いてきたんだ」と感じられる。そんな温かい体験ができる「れきしてらす」にぜひ足を運んでみてくださいね。

れきしてらす(新座市立歴史民俗資料館)
住所:埼玉県新座市野火止2-9-37
アクセス:東武東上線「朝霞台駅」から西武バス「東久留米駅東口」行き「新座中学校」下車、徒歩約1分
または、東武東上線「志木駅」南口から西武バス「ひばりヶ丘駅北口」行き「新座中学校」下車、徒歩約1分
電話:048-481-0177
開館時間:9:00-17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(国民の祝日の場合は、直後の国民の祝日でない日も休館)
祝日(文化の日を除く)、年末年始、資料整理日(毎月月末)
入館料:無料
駐車場:あり(81台 ※うち2台は障がい者用)
※保健センターと共用

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。