朝霞駅の南口を出て、徒歩1分ほどのところにある、創業50年の「十割手打蕎麦 信州内藤流 松月庵」。
長野県安曇野の内藤流創始者より受け継いだ伝承者は、たった一人。
そして、その伝承者から流儀を伝授されたのは三人しかいなく、そのうちのお一人が、松月庵の店主とのこと。
そんな歴史ある蕎麦屋の暖簾をくぐりました。
一番人気の「三色もり」はコースふう?
外の看板にも、そしてメニューにも書かれている一番人気が「三色もり」、そしてお店の自慢が「四色もり」です。
今回は「三色もり」(田舎・細打ち・変わりそば) を注文したところ、最初に『ゆずそば(変わり蕎麦)』が出てきました。
薬味は、ネギと大根おろし、そして山葵です。
山葵は、自分ですりおろして付け足せるように、小さな”おろし金”もついてきたのが驚きで、わくわくしました。
さて、お味はというと、ゆずの味がほんのりして初めての食感。
ちなみに山葵は、つゆに溶かさないのが粋な食べ方だとか。
蕎麦を食べている合間に、微量を舌の先に載せて口直しにするのだそうで、またまた初めての体験です。
続いて『細打ち』、最後に『田舎そば』が出てきて、まるでコースメニューのようでした。
田舎そばは少し太めの麺で、まさにざらつくような感じがして、蕎麦の良い香りとうま味が堪能できます。
最初は「三種類も食べられるかな?」と思いましたが、適量だったので1色ずつたいらげることができました。
最後はもちろん、そば湯をいただいて完食。
こだわりの食材と高度な技術
お店の方によると、食材は無添加で自然なものを使い、化学調味料は一切使用していません。
今回いただいたお蕎麦は、北海道雨竜町産と、茨城県八千代産でした。
そして、そば粉100%の手打ち蕎麦は、ゆっくりと動く電動の石臼で挽いています。
松月庵さんの特徴の一つは、蕎麦に“つなぎ”が入っていないこと。
この“つなぎ”が入らない蕎麦を作るには、技術がないと難しいそうです。
豊富なメニューはお蕎麦以外にもあり
『ぶっかけ天麩羅そば』では、細打ち蕎麦の上に、海老、茄子、大葉、さつまいもの天麩羅がのっていて、食べやすいサイズです。
以前に、温かい『軍鶏南蛮そば』を食べたことがあります。
渋いチョイスだったかもしれませんが、奥久慈のしゃもの肉はおいしかったですよ。
他にも「そばコース料理」があったり、お土産用の「そば寿司」というのも気になります。
お蕎麦以外にも、おうどんや冬季限定のお鍋料理、お酒のおつまみにもなる一品料理もありました。
飲み物は地酒があり、本格焼酎は、そば湯割りで呑むのがおすすめだとか。
店内は、テーブル席と地下にお座敷もあるので、大人数でも食事ができます。
また、2,000円以上の食事をすると、近くの駐車場で使える、1時間までの駐車券をいただけるそうです。
毎朝の通勤時にお店の前を通り、店主が蕎麦を打っている姿をガラス越しに見かけていました。
昼間でも打っていらっしゃるとのことなので、運がよければ見られるかもしれませんね。
ツウの方も、そうでない方も、食に興味のある方におすすめのお蕎麦屋さんです。
十割手打蕎麦 信州内藤流 松月庵
住所:埼玉県朝霞市本町2-5-32
アクセス:東武東上線「朝霞駅」南口から徒歩約1分
TEL:048-461-0131
営業時間:月・火・水・金・土 11:00-21:30(LO21:00)
日・祝 11:00-20:30(LO20:00)
定休日:毎週木曜日