宿場町・大井宿だったふじみ野の歴史を伝える食事処|街道名物「むぎとろ」

1966年開業から、今年で58年目の「むぎとろ」。

ふじみ野市・川越街道名物でもある、麦とろ料理を味わえる食事処です。

今回は、宿場町の歴史を感じさせるお店を紹介します。

※メニュー価格(税込)は、2024年1月時点のもの。

歴史を感じさせる宿場町のお食事処

アクセスは、東武東上線「ふじみ野駅」西口から歩いて12分のところにあります。

ふじみ野駅西口を出たら、そのまま直進し、国道254号を目指します。

国道254号に出たら右折し、少し進むと交番が見えてきます。

交番の隣にある木材と竹が生かされた古民家風の建物が、「むぎとろ」です。

お店の前には、黄緑色のクラシックカーが止まっているので、目印にしてみてください。

日本の民芸品を眺めながら…。

店内に入ると、右手にお座敷(お座敷のテーブルは4卓)、左手前にテーブル席が2卓。

左手奥には、カウンター席が7席あります。

カウンター席の目の前には、キッチンが広がっています。

店内には壺や刀、クマの木彫りなど。

和風な骨董品や民芸品がたくさん飾られていて、風情があります。

囲炉裏などもありました!

民芸品は先代のコレクションで、先代のご出身である福島名産の品物が多いようです。

天井には、提灯や和紙灯籠が照明として使われています。

BGMには、和風な音楽が流れます。

和にたっぷり染まることができる空間になっているので、海外の人にも人気がありそうです。

大井宿の街並みを現代に伝えるこのお店は、ご夫婦で営んでいます!

ご夫婦で営まれているお店。

麦とろ料理のお店をはじめたきっかけをうかがいました。

埼玉県川越市は、お芋が有名で、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

店内に飾られていた「ある麦とろの由来」。

川越街道にあるこちらのお店は、そのお芋を少し変えて、昔から愛されていたとろろ芋で再現したようです。

宿場町として栄えた大井宿の街並みを現代に伝えているため、お店を営業しているとのことでした。

川越街道名物「麦とろ」をいただきます!

取材した日に訪れた際、案内していただいたのは、お座敷の席。

テーブルには和紙でできたお品書きが置いてありました。

筆で書かれたお品書きは、とても味があります。

川越街道名物麦とろをぜひ食したいと思い、麦とろ(950円)を注文しました。

正方形のお盆で運ばれてきたセットの内容は、下記の通りです。

  • 味噌汁(豆腐、わかめ、水菜が入っていました。)
  • お新香(大根、きゅうり、白菜などが入った浅漬け。)
  • しその実
  • 麦とろ(とろろの下に、麦めしが隠れています。)

麦とろには青のりとうずらの生卵がのっていました。

麦とろは薄味のため、お好みで醤油をかけて、味を調整することができます。

まずは何もかけず、ひと口いただきました!

青のりの風味と、とろろ本来の甘さが口いっぱいに広がります。

麦めしの米、一粒一粒が、くっついておらず、とろろとほどよく混ざりあっています。

ぷちぷち・つぶつぶとした舌触りの良い麦とろでした。

しその実を入れると、しその風味と塩味がアクセントになり、これまたおいしく、あっという間に完食してしまいました。

麦めし以外にも、うどんやそばの定番メニュー、定食や丼ものを食べることができます。

ねばねばした食べ物が苦手な方とも、一緒に食事ができる場所です。

ぜひ宿場町として栄えた大井宿の街並みに触れながら、川越街道名物麦とろ料理を食べてみてください!

むぎとろ
住所:埼玉県ふじみ野市ふじみ野1-8-40
アクセス:東武東上線「ふじみ野駅」西口より徒歩12分
電話番号:049-261-5189
営業時間:[火〜金]11:30〜14:00 17:00〜20:00[土・日・祝]11:30〜20:00
定休日:月曜日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。