野火止|住宅街の中にひっそりとある癒しの空間「東野緑地」

埼玉県の野火止にある「東野緑地」。近隣の小学校の自然学習地としてもお馴染みの緑道です。
昔は雑木林でしたが今は緑地として整備され、住宅密集地の中にありながら、自然に触れられるオアシスのような場所となっています。
今回は、「東野緑地」を紹介します。

新座市立東野小学校の隣

東武東上線志木駅、JR武蔵野線新座駅からバスで約10分ほど。静かな住宅街の先にある新座市立東野小学校のすぐ隣にあるのが東野緑地です。
0.18haのそれほど広くない緑地ですが、大きな木に囲まれた自然豊かで静かな場所。のんびりとした散歩道としても人気です。

小学生の学びの緑地

現在は公園としてベンチなどが置かれ、歩きやすく整備されている東野緑地ですが、私の息子たちが小学生だった20年ほど前までは、ただの雑木林でした。
その頃から好奇心旺盛な子どもたちにとっては探検の場。虫や植物に触れられる自然豊かな遊び場として人気でした。

その後、緑地として現在のカタチに整備されました。

その際に隣接の東野小学校の教育場として、自然を学ぶための貴重な学校教育林となりました。授業の一環として使われることもあるのでしょうね。
また、2022年には施設内に東野小学校の学童児童保育室が建設されました。

一歩入れば空気が変わります

訪れた日は残暑厳しい日でしたが、中にいる間は木々が作る日陰と心地よい風や木々のにおいを感じ、ホッとできる空間になっていました。

広い緑地ではありませんが、緑豊かで自然の日陰になっているため、一歩入ると真夏でも少しひんやり感じます。雑木林だった頃の面影はそのままに残されているため、樹木のおかげで深呼吸したくなるような気持ち良さ。
さらに奥に入ると散歩道がいくつかに分かれていて、ひと通り歩くとそれなりに森林浴になります。

虫たちの貴重な生息地

以前は気付かなかったのですが、囲いの中に枯れ草を入れている木製の囲いが作られていました。腐葉土をつくっているのでしょうか?
もしかしたら、カブトムシやクワガタの飼育小屋になっているのかもしれません。

実はこの辺りは、虫たちの季節になると、カブトムシやクワガタが飛んできたりします。今年も小さなヒラタクワガタを見かけました。

私の息子たちも小学生の頃、カブトムシやクワガタ、カナヘビというトカゲをよく捕まえてきて、家で飼育していたことがありました。虫嫌いの私は毎回大騒ぎでしたが、エサを調べて準備したり、環境を整えたり、子どもたちとの思い出のひとつとなっています。

憩いのベンチもあります

緑道には、入ってすぐのところにベンチも設置されています。お散歩中の休憩場所にもなりそうです。

小学生の学習の場や学童保育の子どもたちの遊び場でもある東野緑地ですが、近隣方々がお散歩しながら訪れる憩いの場にもなっているんです。

人々が出会えば「こんにちは!」と挨拶が交わされる、そんな生活の中に溶け込んだ緑地になっています。

季節ごとの花や草木を楽しめます

訪れた日は、ツユクサの花を見ることができました。小さな花ではありますが、深い緑の中にあざやかな青が映えています。

樹木はコナラやアカマツ、またモミジもありますので、秋になれば紅葉する木もあり、季節ごとの色も楽しめそうです。季節が変わる頃また訪れてみようと思いました。

樹木には小学校の授業でつけたと思われる、植物の名前が書かれた看板も設置されていて、散歩しながら植物の勉強ができます。

新座市には東野緑地以外にも、平林寺の境内林など雑木林が多くあります。その多くの雑木林は、緑道や緑地として整備され、憩いの公園となっているんです。
面積は小さいけれど、地域の人たちにとっての憩いの場として大きな役割がある「東野緑地」。お散歩をしながらぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

東野緑地
所在地:埼玉県新座市野火止6丁目22-12番地先
アクセス:東武東上線「志木駅」、JR武蔵野線「新座駅」からバス約10分 「第二中学校」停留所から徒歩約5分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。