朝霞市は、お散歩好きにはおすすめの街です。
それは、お散歩できる大きな公園だけでなく、街の中に自然を感じられる場所があるからです。住宅街をただ歩くだけではおもしろくありませんよね。
やっぱり、いい景色を見ながらのお散歩は、すごくいい気分転換になります。
今回は、お散歩の途中に見つけて癒された、朝霞市指定史跡「広沢の池」をご紹介します。
住宅街の中にある朝霞市指定史跡「広沢の池」
お天気のいい日のお散歩中…
「今日はこっちに行ってみよう!」
と、いつもとは違う道を進んでいくと、住宅街の中に突然、池が現れました。
池の脇には、【朝霞市指定史跡 広沢の池】という看板が立っていました。
「広沢の池」は、東武東上線朝霞駅から歩いて5分ほどで、駅前のにぎやかな雰囲気とは違い、とっても静か。
朝霞駅の近くにこんなに自然な池があったんだと、初めて知りました。
「広沢の池」は、崖下の地下水が地表に自然と湧き出してできた湧水池(ゆうすいち)。
ただの池かと思っていたら、歴史のある名所のようで、江戸時代には、近くの水田で農業用水として利用していたそうです。
いろんな魚がいるようなのですが、池の中をはっきりと見ることはできませんでした。
きっと、テレビ番組でやっているように「池の水を抜いたら、たくさん魚がいるんだろうな〜」と想像が膨らみます!
歴史を感じる広沢観音様でお参り
池のほとりを歩いていくと、なんだか昔ばなしにでてきそうな雰囲気。
お地蔵様や石碑などが建っています。
敷地の奥には、小さくて古いお堂がありました。
お賽銭箱もあり、お参りができるようです。
お賽銭を入れて、パンパンっと手を合わせてお参りをしました。
お堂をよく見ると、【広沢観音】という文字が。
観音様が祀られているようです。
住宅に囲まれて静かな場所にある上に、私しかいないので、現実世界から切り離されたように感じられる場所でした。
かわいい小学生の笑顔にほっこり
「広沢の池」には、季節によっては渡り鳥が飛んでくるようです。カルガモが池を泳いでいる姿を見れる日もあります。
この日は、カルガモが親子で泳いでいました。
「カルガモたち、こっちに来ないかな〜」と池を見ていると、登校途中の小学生の男の子が通りかかりました。
すると、その男の子が足を止めて池に向かって手を伸ばし、指をもぞもぞ〜っと動かしました。
「ん?何してるんだろう?」
しばらくすると、池の奥でじっといていたカルガモたちが、すーっと泳ぎ始めました。
カルガモたちが向かってる先には、あの男の子がいます。
「えー、あの子に近づいて行ってる!すごい!」と思いながらその男の子を見ると、にこっと笑いかけてくれました。
その笑顔がとってもかわいい!
思わず、キュンとしちゃいました。
その男の子に、「何しているの?」と聞くと
「こうすると、えさをもらえると思ってこっちに来るんだよ!」と教えてくれました。
きっと「広沢の池」を通りかかるといつもやっていて、カルガモたちも慣れているんでしょうね。
なんだか、その男の子の笑顔とカルガモたちに心が温かくなりました。
最近は、近所の人との交流や会話が少ない上に、自粛で人と関わる機会が減っています。一言だけでしたが、子どもとお話できたのがうれしかったです。
何度もにっこりと笑い返してくれたかわいい笑顔に、とっても癒されました。
その男の子が学校へ向かうため姿が見えなくなると、えさがもらえないとわかったカルガモたちは、またすーっと静かに池の奥へと戻っていきました。
なんとも健気なカルガモちゃんたちです。
池のほとりのベンチでひなたぼっこ
池のほとりには、二人掛けくらいのベンチが置いてあります。
天気の良い日には陽があたって、ここでひなたぼっこもすることができそうです。
ベンチに座ってのんびりと池を眺めたり、散歩の途中にこのベンチでひと休みもできます。
周りは住宅が多いので、ご近所同士でここでおしゃべりしたりと、もしかしたらご近所さんたちの交流の場になっているのかもしれませんね。
本当に静かで、時間がゆっくりと流れていくように感じられる場所でした。
お近くに来られた際には、ぜひ足を運んでみてくださいね。
朝霞市指定史跡「広沢の池」
住所:埼玉県朝霞市栄町1-1
TEL:048-463-2927 (朝霞市立博物館)
アクセス:東武東上線朝霞駅南口より 徒歩7分
市内循環バス「わくわく号」(膝折・溝沼線)東武東上線朝霞駅南口から北朝霞駅前行き
「図書館入口」バス停下車徒歩1分
JR武蔵野線北朝霞駅・東武東上線朝霞台駅から市民会館行き「図書館入口」バス停下車徒
歩1分
駐車場・駐輪場:なし
利用料:無料