新座市の良いところは、池袋まで30分程度と都心までの交通のアクセスが便利であることに加え、緑豊かな自然が多く残っており、散歩コースや遊び場として最適な場所が多いところです。
自然を楽しめるスポットは新座市内にいろいろとありますが、その中でも平成の名水百選にも選ばれた「妙音沢(みょうおんざわ)」が代表格。
癒やしを求めて清流に行こうと思うと、新座からは長瀞など秩父方面に行くか、奥多摩まで行かなければならないと想像してしまいますが、こんなにも近所に綺麗な水が流れているのは驚きです。
黒目川沿いは散歩やハイキングに最適
新座栄のバス停(吉祥寺駅、大泉学園駅から発車している)から、5分ほど大きな橋に向かって坂道を下ると、黒目川沿いの遊歩道に入ることが出来ます。
あるいは、朝霞台駅からひばりが丘駅行きのバスで、新座高校のバス停からも徒歩5分くらいです。
駐車場が無いので自動車でのアクセスは控えた方が良いですが、自転車なら通行は可能です。
この黒目川自体もなかなかきれいな河川ですので、妙音沢を経由しながら散策するのがおすすめのルート。
この周辺に自販機などは無いので、散策の際には自宅から水筒を持っていくなり、途中コンビニなどでペットボトルを購入するなどして水分補給されることをおすすめします。
整備された遊歩道
黒目川沿いに上流に向かって進むと、遊歩道の入口があり、ここから奥に向かって進むと、小さな滝のようなところに当たります。
遊歩道自体は傾斜が緩やかで、柵もあるので小さなお子さま連れでも安心して歩けます。入口から奥の滝までは未就学児でも往復で10分程度で行ける距離です。
清流が流れていて、木陰に入るのでひんやりしています。
遊歩道を進んでゆくと、突き当りは少し開けており、傾斜になっている地層を滝のように水が流れる様子を見学することができます。
ご近所の方は黒目川沿いを散歩して、ここで一息ついてから、また帰りの途に付くのが定番のようです。
また、新座市がハイキングコースとして妙音沢周辺を推奨していることもあり、日中はご年配の方がグループで散策されていることが多く見受けられます。
このきれいさから人気スポットとなっており、特に週末の日中は多少混雑しますので、人ごみを避けたい方は早朝や夕方に訪れるのが良いでしょう。
妙音沢が綺麗な理由
こちらの説明にもある通り、斜面に樹木が自生する原生林があり、そこに堆積した地層を伝って濾過された雨水が湧水となって注いでいる様子がよく分かります。
縄文時代の遺跡が発掘されたり、江戸時代には信仰の対象となるなど、この地形がこの地にとって非常に大切なものとして扱われてきたのは素晴らしいことです。
またこの近隣は住宅地や運送会社の大きな配送拠点、関越高速道路が通っているなど開発はとてもなされている地域であるものの、このような自然の形をそのまま残し、普段の生活と関わる中で気軽に触れ合えるのは喜ばしい限りです。
都会から身近に味わえる本物の自然、ぜひ一度訪れてみてください。
妙音沢
住所:埼玉県新座市栄1-12-5
交通:東武東上線
朝霞台駅南口から、西武バス「ひばりが丘駅北口」行き乗車、「新座高校」下車徒歩5分
西武池袋線 大泉学園駅から西武バス「新座栄」行き乗車、「新座栄」下車徒歩5分