秋になり、空気が澄んできて月がきれいに見えますね。
今年の十五夜の満月も見事でした。
お月見。
イコール、お団子(食い気)。
今回ご紹介するのは、月のうさぎのだんご屋さん、「うさぎ家」さんです。
土手沿いの住宅街にある、隠れ家的お店
新河岸川沿いの住宅地にある、焼だんご「うさぎ家」さん。
一見、普通の民家ですが、かわいらしいのぼりがはためいています。
1分も歩けば、お隣の朝霞市という場所。市役所のあたりから歩いて10分くらいのところにあります。
こちらのカウンターから注文するんですね。
透明のビニールシートで覆われていて、感染対策に気を配っているのがわかります。
メニューは醤油味の焼きだんごのみのいさぎよいお店。
店主のおじさんに4本お願いすると、ドアから中に通してくださいました。
お団子が焼けるのを待つ、和みの空間
細長い通路に、品よくソファやテーブルがあり、ここで焼き上がりを待たせてもらえるようです。なんだかうれしい!
「どうぞ、座ってお待ちください」とお茶をご用意くださいました!
なんと!この日は暑い日だったからなおうれしい。心遣いに感動しながら周りを見回すと…。
この左奥のお部屋でいろいろな作業をし、右手の、お店のカウンターのところでおだんごを焼いているようです。香ばしい香りがたちこめます。
「香ばしい
しょ『う』ゆのにおいに『さ』そわれて
いつのまにか 『ぎ』ょうれつが
おいしい『や』きだんごをめしあがれ」と書いてある色紙。
なるほど、『うさぎや』になっているんですね!
入ってきたドアのそばの壁には、カラフルな絵が飾られていました。
右上の、子どもが描いたかわいい絵には、心からほっこり。近くの小学生が描いてくれたのかな。
絵の下には、なんとでっかいうさぎさん!かわいい!
『うさぎや』さんですもんね。見ると口元が綻ぶような調度品に囲まれて、幸せな気持ちでおだんごが焼けるのを待ちました。
ご主人のお話を伺うと、このお店はオープンして14年。定年退職したら何かお店をやりたいと考えていたご主人と、それを受けて少し早めにオープンしておいてくれた奥様。ご近所に、だんご作りの名人のおばあちゃんがいて、その方から教わったそうです。
ご主人とお話していると、奥様が奥からにこにこ顔で出てこられました。
「お包みして」と言うご主人に、「はーい」と笑顔で応じる奥様。普段からご夫婦で協力しあってやってるんだなぁ、温かい気持ちになりました。
1本90円のおだんごは、4本買っても360円。
温かいおだんごの包みを抱いて、すてきなお店に出会えたうれしい気持ちで、お礼を言ってお店を出ました。
お店のお向かいにある駐車場。見事な空が広がっています。
この上、景色よさそうだなぁと土手の上に上がると、
うーん、気持ちいい!いい眺め…。
いろは親水公園の方から、「あじさいロード」を通ってくるとここに出るようですね。
東から南の空がとてもきれいに見えて、すごい解放感。月の上る様子もよく見えそうな場所ですね。
東の空からのぼる満月を見ながら、この土手でうさぎ家さんのおだんごを食べる、なんて、すごく幸せそう!とうきうきしながら、車に乗りました。
帰って…実食!
ぽかぽかあたたかい、焼き立てだんごのにおい。醤油の焦げたような、どこか懐かしいにおい。
この折詰、なんだかなつかしくてうれしいですよね。
わくわくしながら包みを開けます。
どどん!大きくて立派なおだんごがお行儀よく並んでいます。
一口食べると、しっかりした歯ごたえで、すごい食べ応え!
お味の方は、甘みなし!いさぎよい醤油味!ひとつひとつがずっしりしたおだんごなのに、次々食べられてしまう…。普通のお茶もいいけど、少し甘めのミルクティーなんかといただくのもいいなぁ、と思いました。
心もからだもホッと温まる焼だんご「うさぎ家」、みなさんもぜひ一度行ってみてください!
焼だんご うさぎ家
住所:埼玉県志木市本町2丁目17-7
アクセス:東武東上線志木駅から徒歩21分
東武東上線志木駅東口より国際興業バス「市場坂上」バス停徒歩8分
TEL:048-472-4501
営業時間:10:00~18:00
定休日:水曜日(たまに連続した火曜・木曜が休みになることも)