みなさんは、「ぷりんクルーズ」をご存知でしょうか?
FacebookやInstagramで和光市の情報をチェックしていた私の目の前に、ある日突然あらわれたこちらの名前。
あわてて調べてみると、つい最近和光市にオープンしたお店で、テイクアウト専門の手作りプリン屋さんだと言うではないですか。
これは行かなくては!と、さっそく息子を連れて「ぷりんクルーズ」へ出かけてみました。
お店までの道のりで迷子になる?
そうやって、いきおいこんで出発した私たちでしたが、お店にたどりつくまでちょっと時間がかかってしまいました。
お店は、旧川越街道の「制服専門店ウエハラ」と同じ並びにある、「並木米店」と「はんこ屋さん21和光店」の間にある路地を入ったところにあります。
このように、前もって調べておいた段階ではとても分かりやすく、土地勘がある私は、余裕余裕!と思いながらお店を探しました。
しかし、口コミでも何件か見受けられましたが、なかなか奥の方まで入って行かないとお店までたどりつけないのです。
中には、分かりづらいので諦めて帰ってしまったお客さんがいたとか?
それは本当にもったいないお話です。
もし道に迷った時は、「え?こんな奥まで?」と思うくらい中まで入ってみることをお勧めします。
そうすると、かわいらしいプリンの看板が見えてきますよ。
こちらの看板が見えた時のうれしさ、ちょっと言葉では言い表せません。
「ぷりんクルーズ」はどんなお店?
迷いつつもたどりついた親子を迎えてくれたのが、キラキラの笑顔が眩しい店長さんでした。
店頭販売のみなので、お店自体は看板と休憩用のベンチがあるだけと言うシンプルな作りです。
でも生成りを基調としたお店構えが爽やかで、店名とも相まって海風が吹き抜けるようなイメージをもちました。
今年まで会社員をされていたという店長さんは、2022年6月23日に、障がいを持った方たちと一緒にプリンを作り販売する「ぷりんクルーズ」をオープンさせました。
常識やしがらみ、障がいや障壁に関係なく、多様性が実現された世界に少しでも近づきたいという願いをこめてのオープンだったそうです。
のびのび育った親鶏から生まれた平飼い卵をたっぷり使い、プリンのレシピはイタリアンシェフ監修のもと試行錯誤を重ねて、ついに添加物は加えない、一つ一つが手作りのプリンが誕生しました。
卵のおいしさをダイレクトに味わえるので、大人はもちろん、子どものおやつにもピッタリ!
現在は、4個で1,200円のセットをテイクアウトのみで販売しています。
また障がいを持った方たちの職業訓練場として運営しているため、開店日やプリン製造数にも限りがあるそうです。
そのため、InstagramなどのSNS等で、かなり詳しいスケジュールが公開されています。
もしSNSをチェックできる環境をお持ちでしたら、そちらの情報も見てみるととても便利だと思います。
さぁ、プリンをいただいてみましょう!
笑顔のステキな店長さんと少しお話しをしたあと、ちょっと小ぶりのかわいい瓶にブルーのシールがついたプリンを受け取り、私たちも家路につきました。
大切に我が家に持って帰り、もう少し冷蔵庫で冷やしてから、3時のおやつにいただくことにしました。
お店オリジナルの紙袋とプリンの箱も、クルーズという名前に相応しい爽やかなパッケージです。
お店の店構えといい、瓶や紙袋、プリンの箱にいたるまで、店長さんの趣味なのでしょうか?
とても良い趣味だなぁと何度も感心してしまいました。
店長さんのお話しでは、製造後、一日冷やしたものが一番おいしいそうです。
そして賞味期限は製造から4日間と、とても丁寧にいろいろと教えてくださいました。
(原材料にラム酒が入っているけれど、アルコール度はほとんど無いので子どもにも問題がないことも教えてくれました)
その優しい心遣いが、とてもありがたいですよね。
また製造数に限りがあるため、私は前もってプリンを予約してから来店しました。
前日までの予約で完売になるような日も多いと思われますので、確実に手に入れるためにも予約をお勧めします。
さて、3時になりましたので、ジッと我慢をしていた息子と一緒にプリンをいただくことにしました。
楽しみにしていたお味はと言うと、今どきのプリンには珍しいシッカリとした固めのテクスチャに、先ずはビックリしてしまいました。
そして甘みは強くないけれど、はっきりとした濃厚な味に手作りプリンの良さがギュッとつまっていて、嚙めば嚙むほど、おいしさが増してくるようでした。
カラメル生地は少し苦みが強いかな?と感じました。
でもプリンと一緒に食べると、本当にちょうど良い苦さになります。
普段は苦いものが苦手な息子も、こちらのプリンは「おいしいね!」と何度も言いながら食べていたので、お子さんにも問題ないと思います。
親子で、夢中になったままペロリと完食してしまいました。
食後、おいしさの余韻にひたる私に、息子が「もう一個食べて良い!?」とすぐさま聞いて来ました。
そう、「ぷりんクルーズ」のプリンは、食べ終わってすぐにもう一個食べたくなる、そんなプリンなのだと思います。
ちなみに、食べ終わった空き瓶も障がい福祉施設で制作されるオリジナル商品に生まれ変わるのだそうです。
ステキですよね!
無駄になるものが無く、大人だけでなく、子どもの意識改革にもなるので、とてもすばらしい活動だと思いました。
私も、ちゃんと息子を連れて空き瓶を戻しにうかがおうと考えています。
とてもおいしくて、ステキなプリンをありがとうございました。
「ぷりんクルーズ」の名前の由来
実はずっと気になっていた「ぷりんクルーズ」と言う名前の由来。
プリンとクルーズ、まったく相反するものの組み合わせ。
どこからこの名前に決まったのでしょう?
その答えは、店長さんからいただいたお店のパンフレットにありました。
「こだわりのおいしいプリンを乗せて多くの人の元へクルーズしていきたい」と言う思いから、この店名が付けられたそうです。
やはり、ここにもステキな理由が隠されていましたね。
今回、いろんな偶然が重なって「ぷりんクルーズ」へたどりつくことができました。
その道のりも、クルーズの一つだったのかもしれません。
また暑い盛りに一緒にお買い物に来た息子への御褒美に、1個分のプリンを店長さんがサービスしてくださいました。
まさかこんなことをしていただけるなんて思いもしなかったので、息子も私もビックリ!そしてとても感激してしまいました。
本当にありがとうございました。
息子とも、また行こうね!と、あれから何度も言っています。
こんなステキな出会いをくれた和光市発の「ぷりんクルーズ」に、どうぞみなさんも足を運んでみてくださいね。
ぷりんクルーズ 和光店
住所:埼玉県和光市本町17-3並木事務所1階
アクセス:東武東上線和光市駅南口から徒歩7分
東京メトロ有楽町線和光市駅南口から徒歩7分
東京メトロ副都心線和光市駅南口から徒歩7分
営業時間:13:00-14:30(毎週水曜日から金曜日)
不定休
※新型コロナウイルス感染拡大等により、開店時間等が記載と異なる場合があります。訪問時は事前に確認ください。