みなさんは、和光市の白子熊野神社で、毎年12月7日におこなわれている、「熊手市」を知っていますか?
和光市民には、年末の風物詩になっているだろうと思います。
私は、一年を守ってくれた熊手をお焚き上げしてもらい、拝殿で今年のお礼と来年の無事をお参りした後に新しい熊手をいただいて帰る、一年の締めくくりになるような、そういうお祭りだと思っています。
また、子どもたちにとっては、いくつもの出店が出ていることが何よりもワクワクする、楽しいお祭りなのではないでしょうか?
今回は、そんな「熊手市」に家族で行ってきました。
白子熊野神社は和光市民の大切な神社です
白子熊野神社は、白子の鎮守様として栄えてきました。
発祥は不明ですが、社伝によると、およそ一千年前からと言われているそうです。
御祭日は、元旦祭(1月1日)、節分祭(2月3日)、祈念祭(2月17日)、例大祭(10月3日)、新嘗祭(11月23日)、大祓(12月31日)となり。
イベントとしては、
4月29日の、つつじ祭り。(2021年は残念ながら中止)
6月25日~7月9日の、茅の輪くぐり。
10月の第一日曜の、神幸祭。(2021年は残念ながら中止)
12月7日の、熊手市(抽選会などは残念ながら中止)があります。
コロナウイルス感染拡大の為、2020年以降、いろんなイベントやお祭りが中止になってしまっていますが、こちらの「熊手市」は、内容を縮小しながらも、2020年も2021年も開催をしてくれています。
和光市民にとって、それはとても心強く、ありがたいことだと思っています。
「熊手市」のいわれをしらべてみましょう
11月(地域によっては12月)の酉の日に、酉の市で縁起物の熊手を販売する様子をテレビや各地で見ることができますが、白子熊野神社では「熊手市」として毎年12月7日(日程固定)で開催されています。
熊手は、おかめや恵比寿大黒様を中心に、松竹梅、鶴亀などの縁起物でかざられています。
また、その形が熊の手に似ていることから、「運をかき込む」「金銀をかき込む」とみなされ、熊手自体が縁起物になったそうです。
そのいわれを聞くとおもしろいですね。
私も、新しい熊手をいただいて、来年の運をいっぱいかき込みたい!と思いました。
では、神社に実際入ってみましょう。
お焚き上げの迫力にびっくり!
白子熊野神社に入ると、大きなイチョウの木の迫力に、いつも私はおどろいてしまいます。
でも今回は、いつもと少し感じが違いました。
お祭りの出店と、子どもたちの楽しそうな声、さらには生演奏のおはやしの音が響き、こちらまでお祭りの高揚感がただよってくるようです。
そして、ゴウッと夜空に赤い煙がたちのぼる、お焚き上げの迫力に目をうばわれました。
温かく力強くて、人間の生きるエネルギーのようなものを、お焚き上げからは感じることができます。
寒い体を一気にほぐし、ほっぺたが真っ赤になるような、そんなお焚き上げが私は大好きです。
私たち家族も、一年の無事を感謝し、古い熊手をお焚き上げしてもらいました。
来年のお参りをしましょう
次に、拝殿に向かい、今年一年のお礼と、来年の無事をお願いしました。
普段から荘厳な拝殿が、闇に浮かびあがり、さらに神秘的になっています。
こう言う姿が見られるから、夜のお祭りに来るのは楽しいですよね。
自分が子どものころ、ドキドキしながらお参りしたことを思い出します。
今回は、息子と並んで、しっかりと感謝とお願いをしてきました。
新しい熊手を探しに行こう!
お参りをすませると、今度は新しい熊手を探しに行きました。
熊手を売っている出店は、毎年富士山型のイルミネーションが飾られてある富士塚の前に数軒あり、そこでお参り客をむかえてくれています。
本当に大きなものから、マスコットサイズの可愛い熊手が用意されていて、毎年悩んでしまうのですが、前年より少し大きめの熊手を選ぶのが良いと聞き、ほんの少しですが大きな熊手を選びました。
その後は、出店のみなさんに恒例の手締めをしていただくことができます。
これをみんなで一緒にすると「師走だな~」と、とっても感じるんですよね。
「熊手市」は大切な師走の年末行事です
「熊手市」は、他の酉の市に比べると、少し小規模なのかもしれません。
でも、ここに集まるみなさんの表情を見ていると、やはり和光市民にとって、重要で大切なお祭りなのだなと、あらためて強く感じました。
2022年以降も、また「熊手市」に来ようと思います。
みなさんも、ぜひ来てくださいね。
武州白子 熊野神社
住所:〒351-010 埼玉県和光市白子2-15-50
アクセス: 東武東上線和光市駅から徒歩15分
東京メトロ有楽町線和光市駅から徒歩15分
東京メトロ副都心線和光市駅から徒歩15分
電話番号:048-462-8581