大きな存在感に誇りを感じる和光市の『御嶽榛名神社』

みなさんは神社に興味がありますか?

私は地図を見ながら、どれだけの神社とお寺があるのか調べるほど大好きです。

そして調べてみると、ビックリするほどの数の神社が見つかりました。
和光市にも、たくさんの神社とお寺があります。

そんな中から、私がずっと気になっていた神社仏閣の一つ「御嶽榛名神社」(みたけはるなじんじゃ)を、今回ご紹介したいと思います。

御嶽榛名神社と、上州のつながりを知る

私は群馬県出身なのですが、榛名神社と聞いた時、まず群馬の榛名神社を思い出しました。

なぜ、埼玉県和光市に群馬の神社があるの?

そこからも、この神社にとても興味がわいたのです。

群馬県にある榛名神社は、赤城山(あかぎやま)、妙義山(みょうぎさん)と並び、上毛三山の一つとされる榛名山(はるなさん)を御神山としたもので、けわしい山全体を境内地とする神社になります。
創建は586年で、神と仏を調和させ同一視する思想である、神仏習合(しんぶつしゅうごう)の名残が今も見受けられる神社なのだそうです。

和光市にある「御嶽榛名神社」は、創建年代等は残念ながら不詳でしたが、上州榛名社を信仰する原新田地区の講によりまつられたとされています。

当初は、東上線の線路ぎわにありましたが、本田技研の用地買収により、昭和27年に、線路からかなり離れた南側のこの場所へ移され、さらに武州御嶽講が信仰する御嶽社と合祀(ごうし)して、今現在の「御嶽榛名神社」になったとのことでした。

合祀(ごうし)とは、あわせてまつるという意味になりますが、この地に、たくさんの人たちの信仰があって、このような神社仏閣がいくつも建てられているということに、とても感銘を受けました。

御嶽榛名神社へ行ってみよう

こちらの神社に行くためには、和光市駅南口を出てロータリーを右に進み、スクランブル交差点をななめ右前方に渡りましょう。

そのまま駅を背にして歩くと、ラーメン屋さんが出てくるので右に曲がります。

その先は少し急な坂道になっていますが、のぼりきると十字路があり、右手に本田技研、左手にサミットストアが見えてきます。

そこを左に曲がり、しばらく歩くと右側に、住宅地と建物に挟まれた神社があらわれます。

そちらが「御嶽榛名神社」です。

神社の後ろはシーアイハイツという大きな集合住宅になっているので、その住宅前の路地を通り抜けられる構造にもなっています。

以前子どもと散歩をしていたら、急にこの神社があらわれてビックリしたことを思い出しました。

では、「御嶽榛名神社」に入ってみましょう。

小さな神社に大きな存在感を感じる

まず、「御嶽榛名神社」と彫られた石門に目がとまりました。

「御嶽」と「榛名」が並んで彫られています。

二つの信仰がまつられてある神社なので、このような石門になっているのかもしれませんね。

こんなところも、おもしろいなと感じました。

入って左に、遷宮(せんぐう)記念碑と手水舎(ちょうずや)があります。

手水舎は、お参りのとき身を清めるために手水をするところですが、コロナ感染の対策もあり水は張られていないようでした。

早く、この手水舎にキレイな水が戻り、自由に身を清められる時がくれば良いのにと、思わずにはいられませんでした。

遷宮記念碑の遷宮とは、神社の神体を異なる本殿へ移すことですが、こちらも昭和27年に遷宮した記念に作られた碑になり、裏には詳しくその様子が彫られてありました。

お隣の塀の関係で、真正面から見られないことが残念でしたが、石掘りの碑がとても美しくピカピカと光っていました。

御嶽榛名神社は、規模はとても小さな神社ですが、記念碑や手水舎、植木や石畳にしても、とてもキレイに整備されている印象を持ちました。

そして、最後に正面の社殿にお参りさせていただきました。

こちらも、とても立派なつくりで、住宅地の中にあるとは思えないほど、向かいあった瞬間に空気がかわるような感覚をおぼえました。

ドッシリと、力強い存在感で見るものを圧倒するような迫力もあるけれど、全ての人を受け入れる優しさもあるような…。

とても静かで、慈悲深い空気だったと思います。

この存在感と空気があるからこそ、私たちも気軽に足を向けることができるのかもしれませんね。

わが和光市に誇りを感じる

今回、ずっと気になっていた「御嶽榛名神社」を訪れてみて、あらためて神社仏閣の奥深さと、楽しさを体験することができました。

いろんな歴史や、いわれがあって、神社仏閣はそこに存在しているんですね。

とても興味をもちました。

そして何より、身近な和光市にこんなステキな神社があることに誇りを感じました。

小さいけれど、大きな存在感の「御嶽榛名神社」に、みなさんも一度立ちよってみてくださいね。

御嶽榛名神社
住所:〒351-0114 埼玉県和光市本町21
アクセス:東武東上線和光市駅から徒歩8分
東京メトロ有楽町線和光市駅から徒歩8分
東京メトロ副都心線和光市駅から徒歩8分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。