“本物の酒を売る店” 熱い店主さんのいる志木の「三﨑屋」

「しきのまつり」という日本酒をご存じでしょうか。

しき…しき…、志木?

そうです!
「しきのまつり」とは志木市のふるさと納税の返礼品にもなっているお酒で、志木の酒屋「三﨑屋」のPB(プライベートブランド)商品です。

甘くておいしい志木の日本酒

私が初めて「しきのまつり」に出会ったのは、親水公園でおこなわれていたイベントでのこと。
「しきのまつり」という日本酒が売っているブースが目に入りました。
志木のお酒なのかな?と思いながら300ml瓶を買い、飲んでみると…。

あっ、おいしい♪

甘くて好きなタイプの日本酒でした。

調べてみると、志木市産のお米を使ったお酒で、「三﨑屋」の店主さんが造っているとのこと。
これは行ってみなくてはなりません!

志木駅から徒歩10分。
コンクリートの建物に大きな「酒」の文字。

ガラスの窓を覗くと、ありました!「しきのまつり」。

今だけの“フレッシュ”な味わい…、気になります。

こだわり抜いて造った日本酒

「三﨑屋」さんは明治34年創業。
100年以上の歴史のある老舗の酒屋です。

日本酒・ワイン・焼酎はそれぞれ厳選した100種類を保管。

こちらは焼酎とウイスキー。

こちらには日本酒とワイン。

「しきのまつり」もたくさん並んでいます。

約20年前、「お酒で志木の町を盛り上げたい」と志木市産コシヒカリ「宗岡はるか舞」を使用した日本酒を造ることを決意した店主さん。
3年をかけ1000種類以上の日本酒を飲み比べた中で、一番おいしいと思った山形の「秀鳳酒造場」と熟議を重ね造り上げました。

当時は「宗岡はるか舞」とほかのお米を掛け合わせて造っていたそうですが、7、8年前に「宗岡はるか舞」100%の「しきのまつり」が完成。

毎年「秀鳳酒造場」さんまで行き、仕込み(米麹造り)を手伝っていましたが、コロナ禍になってからは行けず…。
今年こそはまた仕込みをしに行きたい、とおっしゃっていました。

壁の厚さは40㎝!徹底した温度管理の地下セラー

志木で生まれ志木で育った店主さん。
志木のお祭りにも深くかかわっており、祭りのために生きているとおっしゃるほどの祭り好き。
四季折々のどんな祭りや宴の席でもおいしく飲んでほしいとの想いから「しきのまつり」と名付けました。
また、「しき」は志木も掛かっているそうですよ。

ラベルのロゴは当時8歳の娘さんが書いたとか。
上手すぎじゃないですか…!?

と、よく見てみると…、あれ?からっぽ…。

聞けば日本酒は光や温度、振動に弱いため、地下のセラーで保管されているそう。

階段をおりていくと、まず目に入るのはたくさんのワイン。

自ら試飲会へ出向き、おいしいと思ったものだけを置いているとのこと。
1,000円、2,000円台のリーズナブルなものが中心なのもうれしいですね。

そしてこちらには日本酒。

「しきのまつり」の蔵元「秀鳳酒造場」さんのお酒をはじめ、たくさんの日本酒がズラリ。

セラーは徹底した温度管理で品質を保っているとのこと。
振動が伝わらないよう、コンクリートの壁は厚さ40㎝!
お客さんがいないときには光にあたらないよう電気も消し真っ暗にしているそうです。

こうやって品質を保っていただいているから、私たちはおいしいお酒が飲めるのですね!

そして、創業時からお店で使っていたものを飾ってある一角も。

すごい!なんだかタイムスリップした気分。
貴重なものを見せていただきました!

生酒と火入れの飲み比べ

「しきのまつり」は純米吟醸無濾過原酒という種類のお酒です。

無濾過とは濾過をしていないお酒のこと。
原酒とは加水調整をしていないお酒のことです。

今の時期であれば生酒も置いているとのこと。
生酒とは加熱処理(火入れ)をしていないお酒で、フレッシュでフルーティーな味わいが特徴です。

外から覗いた時に「数量限定」と書いてあったアレですね!
ここはぜひとも生酒と火入れの飲み比べをしたい…と両方購入。

左が生酒、右が火入れです。

開栓してみると…いい匂い。
メロンのような香りがします。

生酒はやはりとってもフレッシュ。
甘くてフルーティー。

火入れもフルーティーなのですが、生酒よりも落ち着き、じっくりお米の味を感じられる気がします。

同じお酒なのに、味わいが違うのがおもしろいですよね!

味わうお酒をお探しの方はぜひ!

こんなにおいしい日本酒を造る「三﨑屋」の店主さん。
「人間が好き」と話し、お酒のことだけでなく志木の町やお祭りのことなど、熱い想いをたくさん語ってくれました。

秘密ですが、夜は2階で会員制のバーをやっているそうですよ(コッソリ)。

「酔うための酒はより安い店で 味わう酒は当店で」
帰り際、こんな言葉をもらいました。

味わう1本を見つけに、そして熱い店主さんに会いに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

三﨑屋
住所:埼玉県志木市本町5-1-1
アクセス:東武東上線「志木駅」東口から徒歩10分
TEL:048-471-0212
営業時間:10:30~20:00
定休日:月曜日・火曜日
駐車場:有り

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。