ひなまつり特別展示が圧巻!志木市の歴史も学べる「志木市立郷土資料館」

志木市の広報紙をパラパラめくっていると、ふと目についた、「特別展第18回ひなまつり」の記事。志木市郷土資料館で、ひなまつりの特別展示があるとのこと。

我が家は男の子2人ということもあり、ひな人形を飾る習慣はありません。久しぶりにおひなさまが見たいな~と思い、志木市郷土資料館へ行ってみることにしました!

重厚感のある門が目印

「志木市郷土資料館」という名前は聞いたことがありましたが、訪問するのは初めてです。グーグルマップを頼りに進むと、宗岡小学校のすぐ近くに風情ある門を発見!

いろは通り沿いに位置している門の前には、「特別展ひなまつり」と書かれたピンクののぼりも出ています。

門をくぐると、レンガのかわいらしい建物がありました。さっそく中へ。

入口のすぐ左側に、ショーケースに入ったおひなさまが!灯りのついたぼんぼりが幻想的です。色鮮やかな「ひしもち」の飾りがなんておいしそうなのだろう……とウットリ。

ふと反対側を振り返ると、驚きの光景が広がっていました。

豪華絢爛!圧巻のひな飾り!

ドーンと正面に並んだひな飾り!圧巻の光景に、「うわー」と、思わずひとり言。

ひな飾りは正面だけではなく、部屋の壁側や中央にも展示されていました。

こちらは壁側の展示です。

こちらは中央の展示の様子。

これだけ集まると、とても迫力があります。

また、「かみしもびな」と呼ばれるめずらしいおひなさまもありました。現在では作られていない、貴重なおひなさまだそうです。

上から3段目が「かみしもびな」です。

ここに展示されているひな人形は、全て志木市民の方からの寄贈だそうです。1,000体近くあるひな人形を、スタッフのみなさんで3日かけて飾ったとのことでした!

展示が終わったら、また一体一体箱へ戻して保管するそうです。

スタッフのみなさんの丁寧な愛情が伝わっているからか、おひなさまのお顔もとても優しく、微笑んでいるように見えました。

繊細な作りに子どもたちも大喜び!

見学していると、

「こんにちはー!!」

と、元気な声が。近所の保育園の子どもたちが見学に来ました。ひなまつりの展示シーズンになると、近隣の保育園や幼稚園の子どもたちが見学に来るそうです。

「子どもたちは、どんな風におひなさまを見るのかな?」と、子どもたちの会話に耳を澄ませてみました。

「すごい!これ本物かな?」

そう言いながら何かをのぞき込む様子。

何だろう?と、私もコッソリのぞいてみると……

確かに、これは本物に見えます(笑)!

「この人元気だね!動き出しそう!」

今度は何だろう……

本当に動き出しそうです!この躍動感!

やっぱり子どもの視点は面白い、と私まで楽しい気持ちにさせてもらいました。

志木市の歴史がよく分かる

ひなまつりのシーズンは、ひな飾りがメインですが、常設展示も一部残っていました。昔の家並みが描かれた地図や、水を引くための「いろは樋(どい)」の歴史も展示されています。

歴史資料だけではなく、生活用品といった民俗資料の展示も充実していました。

せんたく板やアイロンなど、昔はどのような物を使っていたのか、子どもたちにとっては良い勉強になりそうです。

時代劇で見るような枕や、室町時代に使われていた湯たんぽなど、興味深い物がたくさんありました。

別室には農機具の展示もあり、タイムスリップしたような気分に。

外には、「いろは樋」の遺構も展示されていました。

昭和53年、柳瀬川改修の際に発掘された鉄管だそうです。歴史ある貴重な物ですね。

田子山富士塚の歴史

田子山富士塚は、国の重要有形民俗文化財に指定されており、志木市を代表する観光スポット。その歴史についても詳しく展示されていました。

田子山富士塚は、明治5年に作られた築山で、150年以上の歴史があります。150年もの間、志木の街や人々を見守ってきたと思うと感慨深く、帰りにお参りしてきました。

今回伺った志木市郷土資料館ですが、5月には端午の節句の特別展示をするそうです。きらびやかなおひなさまとは一転して、迫力ある力強い兜が並ぶのを想像すると、ワクワクしますね!

いつでも無料で見学できますので、お散歩がてらぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

志木市立郷土資料館
住所:埼玉県志木市中宗岡3-1-2
アクセス:東武東上線「志木駅」から徒歩約36分
東武東上線「志木駅」から国際興業バス「宗岡小学校前」下車、徒歩約1分
開館時間:9:30-16:30
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。