カマキリの卵も見つかるかも!和光市の「外環丸山台広場」

みなさんは、普段とおりすぎてしまっている場所。

そこにある日、突然目が止まることがありませんか?

私は、つい先日、そんな体験をしました。

和光市の駅近くに、私の大好きな風景があります。

東京外かく環状道路(外環)が地下にとおる、パァっと視界がひらける見はらしの良い場所。

ここが、秋になると多くのススキでうめつくされます。

そのススキごしに見る、朝焼けと夕焼けが本当に美しいんです。

どんなに寒くても、疲れていても、私はいつもそこで足を止めて景色に見いってしまいます。

そして、その風景を見ながら、「和光って本当にキレイな場所だなぁ」と思うのです。

そんな場所が、「外環丸山台広場」として市民に開放されていることを、みなさんはご存知でしたでしょうか?

私は全く知らなかったため、先日広場の前をとおりすぎて非常にビックリしてしまいました。

柵の向こうで、ちいさな子どもたちが遊び、ペットを連れた飼い主が散歩をゆったりとしています。

私はその風景を見て、一度「外環丸山台広場」に自分も行ってみたくなりました。

それでは、息子と一緒に、はじめての「外環丸山台広場」へ行ってきます!

「外環丸山台広場」は、どんな広場になるのでしょうか?

和光市の中心市街地には、東京外かく環状道路(外環)がボックスカルバート形式で地下に設置されており、上部空間にこの広場が作られています。

ボックスカルバートとは、地中に埋設され、水路や通信線などの収容に使われる箱型のコンクリート構造物のことをさします。
地下道や貯留槽などさまざまなインフラ(社会的基盤施設)事業で活用されていて、こちらではそれが外環につかわれています。

和光市には、この外環の上部を利用した広場や公園がいくつもあり、この広場も事業の一つになります。

和光市駅にも近く、東京外環自動車道と農協通りが交差する場所にあり、丸山台1丁目、丸山台2丁目、中央1丁目の真ん中あたりに存在し、近くにはコンビニもイトーヨーカ堂もあります。

散歩のついでや買い物の帰りに、フラっと立ちよるのにもピッタリの広場ではないでしょうか。

「外環丸山台広場」へ行ってみよう!

それでは、じっさいの広場へはいってみましょう。

私が外環丸山台広場をおとずれたのは、日曜日の12時前でした。

お昼前ということもあり人影は少なかったですが、ちいさなお子さんづれのご家族を何人も見ることができました。

広場はフェンスでかこまれ、出入口は入り口のみになっているようです。

(広場のまん中あたり、左右の道路沿いに扉があり、その間に舗装された道路が作られてあるので、必要時にはその入り口も使用しているのかもしれません)

扉はかんぬき式になっていて、大人は開けられるが、子どもには開け閉めが難しそうなつくり。

通常がどのような形式になっているかまではわかりませんでしたが、私がおとずれたときは自由に開閉することができました。

開放的で広大な敷地にビックリ!

こちらの広場をおとずれて、やはり一番におどろくのは広大な敷地だろうと思います。

4,774㎡と入り口の看板に書いてあるとおり、見わたすかぎりの平地が目の前にひろがります。
(こちらに遊具はありません)

たてに長い敷地なので、一番奥が遠く、はるか向こうにあるように感じられます。

しかしその分、見はらしが良いのが、この広場の利点ではないでしょうか?

また地面が全体的にフワフワとやわらかくて、ここもとても良いところだなと感じました。

この広場なら、ちいさなお子さんでも危険なことが少なく、楽しく遊べるだろうと思ったからです。

現に、ちいさいお子さんづれのご家族をよく見かけますし、保育園や幼稚園の散歩の行列が、そのまま広場にはいり、みんなで自由に遊びまわる姿を何度も見かけました。

この見とおしの良さと足元の安全性に、普段から神経をはりつめているご両親や先生のみなさんも、比較的ゆったりと落ち着いて過ごしているように私には感じとれました。

また、ペットづれのみなさんにも人気のスポットのようです。

車や人ごみに気をとられることなく散歩ができるので、飼い主さんにも犬たちにも快適なスペースなのではないでしょうか。

また週末には子ども会らしきイベントで、小集団のグループがゲームをしている様子も見られますし、市民のみなさんも思い思いにこの広場を楽しんでいるようで、とてもステキだなと思いました。

自然を感じることのできる広場

ピーク時にはススキの海原のような風景がひろがる広場ですが、2022年3月現在は敷地のほとんどが平地になり、ちいさい子どもたちが歩く練習をするのに適した状態になっています。

しかし和光市駅に近い奥の方は、まだところどころにススキが残り自然を感じることができます。

虫に最近興味が出てきた息子は、「ススキにはカマキリの卵があるはずなんだ!」と夢中になって探していました。

これまでもさんざん探して見つからなかったので、今回もダメかしら?とうっすら思っていたところ、30分ほどで「あったよ~!」と見事目的のものを見つけてきたときは、私の方がおどろいてしまいました。

子どもの探求心に、ちゃんと答えてくれる自然に、こちらの方が感動です。

それは手つかずのような自然が残る、開放感あふれるこの広場だから、こんな体験ができたのでしょう。

私の大好きな見はらしの良い風景と共に、この自然もずっと残りつづけてほしいと思わずにはいられませんが、入り口の看板には、2019年4月1日~2024年3月31日までと記載がされていました。

願わくば、その期間以降も、市民のみなさんや子どもたちに、解放感と自然を与えるような場所づくりを継続していってもらいたいです。

あらけずりの自然の風味がのこったままの「外環丸山台広場」。

見わたすかぎりのひらかれた空間は、やっぱり気持ちが良くて開放的でした。

寒さでちぢこまった体を解放して、思いっきり伸びをしたり、歩いたり、走ったり、子どもを安全に遊ばせたり、一緒に自然を探検したり…。

できることは無限です。

手つかずの自然を感じに、みなさんも「外環丸山台広場」まで足をのばしてみてくださいね。

外環丸山台広場(外環上部丸山台広場)
住所:〒351-0112 埼玉県和光市丸山台2-30
アクセス:東武東上線和光市駅から徒歩5分
東京メトロ有楽町線和光市駅から徒歩5分
東京メトロ副都心線和光市駅から徒歩5分

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。